食農教育&キャリア探究プログラム「アニマドーレ」
今回は、学び合い、語り合う一日、「アニマドーレ学校」を開催。 9月10日(土)10:00~17:00 会場はジョブキタビル。21名の高校生が参加してくれました。 当日のプログラムは以下の6つ!
◉これまでで一番印象に残ったこと まず最初は、これまでで一番印象に残っていること、言葉などをひとりずつ紙に書いてもらい、グループで共有。実はこれは、これまで運営側が意図していたことが伝わっていたか?を確認し、午後からの授業に反映させようという目的で行いました。この日も進行中にスタッフで話し合い、プログラムの順番を変えたり、内容を調整したり。当日でも、その場にあわせて臨機応変にどんどん内容を変えていってしまうのも、アニマドーレの魅力のひとつなのです。
◉デザイン講座 もうひとつのアニマドーレの魅力は、「多様な大人が関わっていること」。運営スタッフの一人、グラフィックデザイナー 山崎啓太郎氏からのデザイン講座を実施。大切なことは、「誰に伝えたいのか?」「その意図をしっかりもってデザインをすること」ここでの学びが、この後のプログラムに繋がっていきます。
◉ハーブソルトのパッケージをデザインしてみよう! アニマドーレ代表の平島美紀江氏が、仮想クライアントになり、七飯町からオンラインで繋ぎ、高校生に「ハーブソルトの新商品のパッケージデザイン」を依頼しました。「クライアントが正解を持っているわけではない。クライアントも迷っていることが多い。でも、最初にしっかりと聞きたいことを確認しておかないと、後で自分が困ることになるよ」と、山崎氏。
お昼を挟み、午後から全6グループが考えた企画案を、平島氏にプレゼン。 山崎氏からデザイン講座で教わったことを活かし、
・ターゲット(ペルソナ)は、○○です。・こんな意図を持ってデザインをしました。・販売先はこういうところで。
と、企画案もプレゼン内容も見事で、平島氏からは「素晴らしい!」という感動の言葉とともに、どこが素晴らしかったか?ここをもっと頑張るといい、といった具体的なコメントが各グループに送られました。これまでに何度も見せつけられてきたことですが、高校生の発想や企画力、デザイン力は本当に素晴らしかったです。
◉有機栽培か慣行栽培か? 次は、テーマががらりと変わり、農業の永遠のテーマ「有機栽培か慣行栽培か」について。 簡単な情報提供の後、スマホを使い個々に情報を調べる時間。 そして、全員が立ち上がり、右端が有機、左端が慣行、真ん中が中立と、今自分の考えはどの位置にあるのか?ということを立っている位置で示してもらった上で、全員で討論をしました。片方の意見の人が発言したら、次は反対意見の人にマイクを渡し、話を聞いているうちに考え方が変わったら、立っている位置をずらしていく、という手法です。ここでは、消費者、生産者、量販店、ビジネス、健康など、立場や視点を変えてみることで、考え方も変化するということを感じてもらいました。
◉プログラムの意図開き 最後は、今年のプログラムの「意図開き」。これまで、アニマドーレでは、このプログラムはこういう意図をもって企画ました、ということを高校生に伝えたことはありませんでした。それは、高校生はこちらが意図している以上のことを純粋に感じ取ってくれていると、運営側が感じていたから。「実際にはズレはないのだろうか?」そんな疑問がスタッフの中で生まれ、行ってみたのですが、大きなズレはないようで、意図を伝えることで更に学びや気付きを深めることができたのではないかと、スタッフもホッと胸をなで下ろした瞬間でした。
この後のアニマドーレは、オプションプログラム「コープさっぽろ店舗研修」をはさみ、12月のアニマドーレサミットを残すのみとなりました。