第31回「TRPG体験会」開催! 2023.9.23 ~みんな笑顔で物語完成!~

2023年9月23日(土)、『北海道アナログゲーム教育研究会』(旧DORI-TRPG研究会)が主催する「TRPG体験会」が、札幌市生涯学習センター(ちえりあ)の2階大研修室を会場に12:50~18:00の時間帯で行われました。第31回目となりました。

TRPGとは「テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム」の略。参加者が登場人物を一人担当し、ゲームマスターと呼ばれる進行役兼審判が語る状況で行動するかを口頭で説明するゲーム。うまくいくかわからないことはサイコロを振って判断。画面上のみのロールプレイングゲームとは異なり、実際に対面で行います。

2011年、大通高校を会場に初めて開催された体験会も、今回で31回! 前回同様、アクリル板なしの完全な直接対面方式の開催です。

今回の参加者は全員中学生。開成中等教育学校、藻岩中学校、古平中学校から計8名の生徒が参加しました。初めての参加者もたくさんいました。                                                           はじめに教員代表の開成中等教育学校の佐々木大輔(ささきだいすけ)教諭からお話があり、続いて五十嵐正博(いがらしまさひろ)会長の挨拶。

                                           

さて今回は4つの「ゲームシステム」が用意され、ゲームマスターとアシスタントから内容の説明がありました。  

①新クトゥルフ神話TRPG                                                               アメリカの怪奇小説を基に創られたホラージャンルのシステムで現代の日本が舞台。行方不明の同級生がどうしていなくなったのかその真相をつきとめるのが目的のゲーム。中学生になりきって進めます。

②世界救済社畜TRPGネバーレイトナイターズ                                                                    現代ファンタジー、ヒーローや有名人を支える人々の裏側の活動体験を防衛装備局職員として、新型戦闘機開発に従事し、作成されたキャラクターを選び、サイコロを振って次々と発生する任務を、上司の理不尽さに立ち向かいながら達成して行くゲーム。 

③トーキョーナイトメア                                                   もう一つの世界、もう一つの現代。舞台は202X年のトーキョー。秩序は乱れ、治安は悪化、暗鬱と不安な世相の〝黄昏の時代〝  N区で起こった大量昏倒事件の中心にいた妖しの者のキャラクター。謎の集団に襲われるこの人物を、守るべきか、それとも、、、どうするか?   警官、荒事屋、ハッカーなどその筋のプロフェッショナルとして格好良くプレイするゲーム。

④ダンジョンズ &ドラゴンズ                                                駆け出し冒険者になり、とある宿場町で村人から探索の依頼を受け、多くの魔物が出没するようになってしまった森の中に、調査に入るという設定。ファンタジー世界の住人になり、冒険を楽しみながら、素敵な出会いやバトルを楽しむゲーム。

 いよいよゲーム開始!                                                   参加生徒たちは希望に沿って指定されたそれぞれのゲームのテーブルに移動。4つのテーブルには、研究会に所属するゲームマスターとアシスタントが2名の参加者をたちまち架空の世界に導きます。                                  いつものように自分のキャラクターづくりから。使う道具はサイコロやカード、ペン。フィギュアも置かれているテーブルもありました。

   

最初の数分間は静かに聴いていた参加者。そこに熟練したゲームマスターが、ルールを説明したり、巧みな話術を用いてみんなに考えさせたり、楽しくさせる間合いをとったり。参加者は皆、笑顔になり、声がだんだん大きくなっていきました。

           

        

あっという間に時間が過ぎ、3時間半におよぶゲームは、物語ごとそれぞれの結末にたどり着き終了しました。 

今回は、どのテーブルも予定より30分以上も早く終了。終了時間が決まっているので、これ以上進めると時間がオーバーするとのゲームマスターの判断でした。                                                                          閉会式の時間まで、大人と中学生のフリートークの時間になり、ゲームに関することだけではなくいろんな話題で盛り上がっていたようです。中には新たに簡単なカードゲームをして楽しんでいるテーブルもありました。

        

        

閉会式では代表生徒が感想を披露しました。

生徒Aさん 今回初めてやったんですけど、ルート次第では色々のエンディングになるので楽しいかなと思いました。

生徒Bさん ネバーレイトナイターズで、ネレナイ、略して寝れない。何個かジョブがあって3つスキルがあって、、、特化している感じだったんですけど、メインタスクとサブタスクがあって、サブタスクが邪魔したり、メインタスクが邪魔したりして、たとえば3というときにマイナス…Dが出たりして、ものすごく嫌なんですけど、色々妨害があったりして、達成期やバイタル予算があったりして、、、、、あと、徹夜をすることによって、寝れないんですけど、ダイスを振り直すことができたり、救済措置があって、良いなともいました。

生徒Cさん 今回私はTRPGを初めてやったんですけど、すごく楽しくて、トランプでクラブ、一番要らないクラブばっかり出たりして、最後のエンディングの後に、自分の正体を、封筒を開けてみたときに、何か本当に最初の設定を裏切るような結末になってしまって、びっくりして、ちょっと、開けなければよかったなと後悔しているんですが、でもそれが意外で面白かっったなと感じています。ありがあとうございました。

生徒Dさん TRPGというのは初めてだったんですけど、ゲームマスターがとても分かりやすく教えてくれたし、特に必要な知識もなかったので、楽しくプレイすることができました。ストーリー性もあって面白かったです。他のデジタルのゲームと違って、自分が何をするのか、これからの行動を自分で作ることができる、自由だったので、好きに進められるところが面白かったです。フィギュアとか場面のジオラマを用意してくれたので、ヒーロー一人一人に備わっている能力があったので、それぞれが活躍できて面白かったです。

       

         

 

最後に五十嵐会長から、次回(11月18日 会場:ちえりあ)の予告があり、「RPGだけでなく、TRPG も好きになってほしい。引き続き参加を。そして声掛けをしてほしい。」というメッセージが送られ、盛況のうちに終了しました。

楽しんでいたのは中学生だけではありませんでした。大人の笑顔や大きな笑い声が響いていたのが印象的でした。

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