4年目を迎えた市立高校学校間連携プログラム「まなびまくり社」プログラム。毎年、進化・深化をさせてきました。
今年も5月にスタート、生徒の野望を発表、それを講師の林匡宏(はやし まさひろ)さんが絵に描くことからスタート。それ以来5ヶ月間さまざまな活動をして、10月13日(金)に最終発表会を迎えました。このプログラムに参加したのは市立高校・中等教育学校4校から36名です。 詳しくは活動報告をご覧ください。
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そして今年度は、Ezo LEAPDAY(主催:EzoLEAPDAY実行委員会)で最終合同発表会の場での発表の機会が設けられました。12月2日土曜日、北翔大学札幌円山キャンパスで行われました。
<最初に講師の林匡宏さんに3つ伺いました>。
◯今年度の活動で進化した部分は何ですか? 昨年度までは実行委員会形式で運営していましたが、母体として一般社団法人SAPPORO PLACEMAKING LABOを設立しました!これに伴い安定した財源を確保するとともに、いつものコアメンバーに加えて企業から参加するサブメンターが大幅に増え、高校生に負けない熱量で大人達も楽しみました! また、定期的にアンケート調査を行い、各チームのリーダーシップやチームビルディングの状況を解析し、生徒やチームの変容を折れ線グラフで見える化しました。
◯苦労した部分は何ですか?
上記の通り、高校生に加え、企業メンバーも多く、加えて大学生も参加したため過去最多の111人が参加する規模となりました。立場も世代も異なる関係者が多く集まることで、同じゴールに向かうためには今まで以上に多くの対話と交流が必要です!かといって集まれる時間は限られているため、毎回、質の高い場となるように考えていました。
◯次年度への野望は何ですか?
「学びを文化にし、街に個性を創り出すこと」は変わらぬ野望です!そのために、これまで通り生徒も大人も「楽しむ」ことを大切にしたいと思います!その上で、今はまだ一部の高校からの参加ですが、次年度は全ての市立高校から参加してもらいたいです!」
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合同最終発表会(Ezo LEAPDAY)
<11時10分> ステージに講師の林さんと生徒たち高校生、大学生、大人の皆さん合わせて16名が登場しました。
林さんは、今年度の「まなびまくり社」をまとめとして生徒へインタビューを交えながらお話をし、最後に8つの生徒のグループ発表が行われました。
最初にこの「まなびまくり社」のプログラムの活動の様子の」ダイジェスト版の動画を紹介。
その後、全体を通しての感想が求められた生徒が、「初めは大人の人とのコミュニケーションが難しかったけど、だんだん大人の人の力を借りながらできたので楽しかったし、良い経験ができたと感じています」と答えてくれました。
この講座は、高校生の「野望」を大学生や大人(札幌市各局や民間企業)と一緒で実現させていこいうとでやってみようという試みです。 柱として、生徒と大人が対等の関係での活動であること、「教育✖️都市」、「大学生・高校生✖️大人」という構図で、若者の「探究」が街を変える時代という考えで行なっている、と林さんは語りました。
その後、実際の進め方や大切にしていることなどを生徒の発言をしてもらいながらの説明されました。 まずは、「参加の心得」:参加の自分がやりたいことを実現するためには、他人に頼るのではなく自分はこれをやる!という気持ちが大切! また、特筆すべきこととして、「一般社団法人 SAPPORO placemaking LABO」を立ち上げ、活動資金を準備できたこと、札幌市まちづくり政策局や建設局、教育委員会を連動しながらの活動であることを説明しました。第2次札幌市まちづくり戦略ビジョンとの関連にも触れました。
一般社団法人SAPPORO PLACEMAKING LABOに参画してくれた企業は44社!
更に、今回は新しい試みとして「チームビルディング研修」(筑波大学発ベンチャー株式会社Waisportsジャパンとの連携)を実施し、毎回生徒はアンケートに答えてきました。その結果、チームの結束力やワクワク感や不安がグループごとにグラフ化され、イベントの直前には大きな不安が現れ、イベントが達成した時には達成感が最大になっていることが可視化されました。
<8チームから発表をしました>
タイトル、アピールコメント、チーム名(メンバー)、取り組みの概要、誰のため/何のため/どんな「文化」を創造するのか、コラボした実績、が記載されたシートを示しながら各グループが発表し、発表後、ご自分の感想を伝えたり、上記のグラフを示しながら、生徒に直接感想を聞いたりして、振り返りました。
<最後に、林さんは次のように語りました>
高校生の力、巻き込む力拡げる力がすごい。
学校の中だけでは収まりきらないくらいの力がある。そして、そこに関わる大人も楽しんでいる姿がある。札幌には「めっちゃおもろい!」と思う大人もたくさんいて、能力やお金や時間の面でも、生徒と一緒にやりたいと思ってくれる人もいる。また、一人では叶わないと思っている地域の大人の「やりたい」を最大限に引き出す力も高校生にはある。何かをやりたいという「情熱」がいろいろなことを乗り越えていけるのではないでしょうか!
来年度の「まなびまくり社」がますます楽しみです。