近年、各地で地震や自然災害が相次ぐ中、「もし今、災害が起きたら自分はどう動けるのか」を実感をもって学ぶ機会として、清田高校で救命救急・防災講習が実施されました。今回の講習は、実際の地域防災の現場とつながる形で行われた点が大きな特徴です。

今年は初の取り組みとして、北野地区町内会連合会とサカイ引越センター北海道推進課が来校。地域と企業が連携し、実践的な学びを高校生に届けました。対象は1年生全員で、体育館と武道場を使用し、クラスを4班に分けたローテーション形式で実施されました。
地域の現状を知り、「自分ごと」として考える防災

講習の冒頭では、北野地区町内会連合会長の岡本諒氏より、北野地区の防災の現状や、災害時に地域でどのような連携が行われているのかについての講話がありました。生徒からは
「災害時はパニックにならず、周りの人と支え合って避難したいと思った」
「避難所は多くの人が裏で支えて成り立っていると気づいた」
といった声が寄せられ、災害を“自分ごと”として捉えるきっかけになった様子がうかがえました。
いざという時に動ける力を身につける

自衛隊札幌地方協力本部南部地区隊のみなさまの指導のもと、心肺蘇生法とAEDを用いた救命対応を実践。
胸骨圧迫の深さやテンポ、周囲への声かけなどを、実際に体を動かしながら学び、いざという場面での行動を具体的にイメージする時間となりました。

「恥ずかしがらずに迅速に行動することが大切だと分かった」
「正しい知識があれば、いざという時に人を助けられると思った」
と、生徒たちは緊迫した場面を想定しながら真剣に取り組んでいました。
身近な素材で考える、避難所のくらし
また、避難所開設体験では、サカイ引越センター北海道推進課のみなさまの指導のもと、段ボールを使って椅子やパーテーション、ベッドを制作しました。
普段は何気なく目にしている段ボールが、災害時には生活を支える重要な資源になることを、体験を通して実感する機会となりました。

「思ったより暖かかったが、寒さ対策の大切さを感じた」
「段ボールでも安心して生活できる工夫があると知った」
といった声から、避難所生活のリアルを想像する学びにつながったことが分かります。
支え合う力を、これからの行動へ

今回の講習は、救命技術や防災知識を学ぶだけでなく、地域や他者と支え合う意識を育てる時間となりました。
この経験が、生徒たちが日常の中で命や安全について考え、行動する力へとつながっていくことが期待されます。

