「何とか対面で開催したい」というスタッフの熱い思いから、9月開催を延期していた「アニマドーレ学校」。
その思いが叶い、緊急事態も解除され、10月10日(日)、ジョブキタビル(南1西6)での開催が実現しました。
開成・藻岩・大通・旭丘の4校から22名が集い、さらにこれまでの「アニマドーレ」の「卒業生たち」もたくさん参加し、積み重ねてきた講座の歴史を物語る取組となりました。
今回の「アニマドーレ学校」のねらいは、
◆農家バスツアーを振り返り、お互いの活動を共有する
◆食や農に関わる新たな視点を得ることでこれからのアニマドーレの活動に生かす
◆アニマドーレに必要な「伝える」コミュニケーションのスキルを身につける
の3点でしたが、全体を通じて、アニマドーレ(農と食の伝え手)を育成するために必要な「コミュニケーション」について学ぼうというものです。
まず、4人のグループに編成し、アイスブレイク。ここでも伝えるスキルとして「えー」「あー」「えーと」のような非単語に気をつけよう、抑揚、声の大小、高低はどうすべきか、一文を短く・・・などの「伝えるスキル」がスタッフの丸山先生から示されました。
「演習」はプレゼンテーション。農家バスツアーで印象に残ったことについての各参加者による説明。
3つ取り上げて、それを3分間で説明するというもの。
各テーブルのメンバーは表現方法を考えながら、わかりやすく伝えようと懸命に取り組みました。
昼食時もまた「コミュニケーション」の練習。今回は、可能な人は「自作のお弁当を」と事前に呼びかけていましたが、なんと半分以上の参加者が自作あるいは家族がつくったお弁当を持参していました。
コンビニで購入したものを含め、それぞれの昼食の写真がスクリーンに映し出され、「私のお弁当はこれです」と全員がその内容や選んだ理由を発表するという企画で、とりどりの弁当、その弁当の背景の意味など楽しい発表が続きました。
午後は、アニマドーレ協賛企業「コープさっぽろ」広報部の福澤さん、森さんによる『SNS戦略を学ぼう』をテーマにした講演。
この中で参加生徒たちへの“チャレンジ”提案! それはコープが開発した「北海道産牛乳かりんとう」の商品キャンペーンづくり。
各チームに与えられた時間は20分。各チームは必死にどんどんキャッチコピーを考えます。
11月10日が「かりんとうの日」だと探り当ててキャンペーンをつくるチーム、「食欲の秋 かりんとうの秋」「なまらサクッと!シェアかり」など北海道らしさも意識したキャッチコピーが続々生まれました。
プログラムの最後は、スタッフの伊藤新さん(ジョブキタ北海道)による『文章を書かない文章講座』。
ここでは、「文章はリズムが大事」「文章は短くひとつの文章にはひとつの意味を」「文章の末尾を工夫する」など仕事・経験から生み出された様々な文章表現に関する示唆がありました。
「アニマドーレのコミュニケーション力」を大きなテーマとした今年の「アニマドーレ学校」。
最後には「アニマドーレ卒業生」で現役大学生からアニマドーレで得た経験の深さ・重みがメッセージとして語られ、参加生徒たちにとって大変深い学びを得た一日研修となりました。
◆「アニマドーレ」とは
北海道の農と食に触れることで「農の新たな伝え手を育成する」「高校生のキャリア探究を行う」ことを目的にしたプロジェクトです。様々な分野のプロフェッショナルと大学生スタッフが一緒になって企画・運営しています。他の市立高校の生徒と一緒に「生き方」や「いのちの大切さ」について学ぶことができます。