「まなびまくり社2021」STEP1の2回目は、7月16日(金)南区役所を会場に行われました。6月25日(第1回目)のミーティングの結果、5テーマ(5チーム)が決まりましたが、実際には様々な学校の生徒がいることから、隔地間でも情報交換できるスマホアプリ「Slack」(チームコミュニケーションツール)を活用し、生徒はもとより実行委員会の大人や大学生の方々も交えて、アイディアの創出と議論を重ねてきました。議論のコンセプトは、「何のため?」「誰のため?」です。第2回目のミーティングでは、協議した内容をグループ毎に発表し、具体的に「何をやりたいか」「何ができるか」「必要な資材、人材」等々があげられました。
各チームのコンセプト、キーワードは以下のとおりです。
(1)食チーム
フードロス対策、もったいない、大豆かす、コーヒー豆かす利用、コワーキングスペースの活用・コラボ、“食”を介して人と人(若者と高齢者)をつなぐ。
(2)しくみチーム
自分の足下(南区)を知る、地域の人々(多世代)へ魅力発信、自然の中のカフェ、自然が観光素材、プロモーションマップ、プロモーションビデオ、中高生ネットワークの構築、SNS等での魅力発信、廃材による作品づくり。
(3)遊び・エンタメチーム
幅広い年層の健康増進、マイナースポーツの認知度向上、「冬の遊び」開発、VR(VirtualReality)動画の作成(スポーツ体験、南国の人との雪合戦など)、地域のあり方、ヒト・モノ・コトを結ぶ方法。
(4)空間・環境・アートチーム
雪だるまアート、他チームとのコラボ、飲食したり“騒げる”図書館、小中高校生のタテのつながり(勉強を教える、寺子屋)、区役所アートプロジェクト(空間活用)。
(5)音楽チーム
ストリートピアノ、ボディーパーカッション(楽器不要)、他チームとのつながり・コラボ、プロのミュージシャンの協力・共演。
南区長の大平さんがおしゃっていたとおり、高校生の発想は既成概念に縛られず、驚くほど柔軟で自由です。また、学びまくり社代表の林さんが手がけている平岸マルシェや札幌都市プレイスメイキング(大通公園でのプロジェクト)に関わっている市内高校生も多数いることから、高校生同士で刺激し合ったり、様々なコラボレーションの輪が広がる期待感もあります。
今後は、第3回ミーティング(8月20日)までに、アイディアを具現化するための課題解決やヒト、モノ、コトについて更に議論を深めていこうという意思確認がされました。参加した大人の皆さんも、自分たちも一緒に何かやりたいとウズウズ、ワクワクする話ばかりで、高校生のパワーにすっかり魅了されました。
◆「まなびまくり社」とは
これからの地域や社会を、仲間とともに考え一歩踏み出すことを目的にした「探究型まなびプログラム」です。少子高齢化、商業の撤退、空き家の増加・・・これらの地域課題・社会課題をピンチではなくチャンスとして捉え、高校生ならではの新鮮な発想とSDGsの視点で課題を発掘し、解決策を探究し、実践し、街に活力を与えることを大きな狙いにしています。さらには将来、市外や道外へ巣立った後も学んだ経験を生かして再び札幌のまちづくりに貢献する・・・そんな未来志向も秘めたプログラムです。