清田高校グローバルコース1年生  中国領事館を訪問 民間交流の歴史・意義を学ぶ ~『国際理解基礎③』~

7月26日(火)、清田高校グローバルコース1年生8人は集中講義『国際理解基礎』の授業で、旭丘地区にある「中華人民共和国駐札幌中国領事館」を訪問、1時間30分にわたって、領事館の仕事内容や日中の交流の歴史、とりわけ北海道と中国との青少年交流の大切さ・意義について学びました。

 

 

 

まず、副領事の金海燕(きんかいえん)さんが優しく生徒たちを館内に案内してくれました。

そして歓迎の言葉の後、早速ビデオ上映です。

それは「中国1000年の国宝・・・パンダ」のビデオ。

中国の人たちがどれほど熱い思いでパンダを保護を続けているのか、とりわけ2008年、パンダ生息地を襲った地震ののちに、「保護プロジェクト」が組まれ、繁殖の大変難しいパンダの人工繁殖と飼育に、飼育係と獣医チームが力を合わせて取り組んでいる様子が臨場感たっぷりに上映され、早くも中国を訪れている気分です。

そしていよいよ金副領事の案内で劉亜明(りゅうあめい)総領事が入室。

そこからは劉総領事のこれまでの歩みを交えた、大変興味深く、生徒たちにとっても初めての内容のお話です。

今年は日中国交正常化50年の節目の年、北海道との間にも50年間の交流の歴史があり、1980年には札幌―瀋陽間で友好都市締結が実現、同じ年に、大阪に次いで番目、札幌に中国領事館ができたのだそうです。

劉さんは、すべて日本語で話をされます。

というのも、日本での延べ生活期間が16年、中国での生活期間と同じというほどに日本にも精通されています。

これには生徒たちも驚きの様子。

懸命にノートにペンを走らせます。

高校2年から英語か日本語か、語学の選択を迫られた時も日本語を選択、「日本語を選択して良かった」ということばが印象的です。

そして「北海道の大自然が好き。旅行を重ね、すっかり魅了された」と話されていました。

劉さんの希望は「北海道と中国の友好・パートナー関係を発展させたい。」「両国関係の基盤は民間にある」「ぜひ清田高校の生徒の皆さんには両国関係の未来を担ってほしい」ということです。

そのためには何よりも「中国を訪問して直接見てほしい。自分の眼で。自分の耳で真実をつかんでほしい」そう強調されていました。

 

 

 

次は質疑の時間。生徒からは劉総領事へいくつか質問が出されました。

Q 領事館では普段どのような仕事をされていますか?

A お互いの国民の交流・関係促進に関するさまざまな取組・仕事、これが一番です。

貿易、経済、人的交流に関すること、またこの地域で暮らしている中国の方への支援、旅券の発券などもあります。

Q 仕事に意義を感じるのはどのような時ですか?

A 両国の発展に尽力できることです。日本に対する親近感を感じながら仕事をしています。

引率の先生からも「日本語の勉強で苦労したことは何ですか?」という質問があり、「一番難しいのは敬語」と答えられました。  

  

 

 

 

 

 

 

 

最後に、総領事から記念品の贈呈がありました。

1時間30分、終始和やかな時間が流れ、終了時の生徒たちのノートは、文字であふれていました。

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