9月3日(土)、「TRPG体験会」が、ちえりあ2階「大研修室」を会場に行なわれました。
TRPGとは「テーブルトーク・ロールプレイングゲーム」の略です。勝敗を競うゲームではなく、「皆で協力して、物語をつくっていく」「会話(コミュニケーション)を大切に物語を成功に導く」ことを目的としたゲームです。
今回は6つのゲームが用意され、大通高校、開成中等教育学校、新川高校、龍谷学園、さらに中学校から計20名の生徒たちが参加して行われました。
この体験会の主催は『DORI-TRPG研究会』で、2011年から活動しており、25回までは大通高校を会場に行なわれていました。会長は五十嵐正博さん。教員代表は開成中等教育学校の佐々木大輔教諭。今回は27回目。コロナ感染対策を万全にオフライン(直接対面式)での開催となりました。
会長の挨拶ののち、6つのゲームのタイトルとその内容が、それぞれ担当の6人のゲームマスターから説明されます。参加者はこのいずれかのゲームの登場人物(プレイヤーキャラクター)となるのです。
『りゅうたま』・・・幻想的世界を旅する
『和風幻想PRG不知火』・・・仮想物語。こうなったらいいな江戸バージョン
『蒸気活劇PRGスチームパンカーズ』・・・架空の100年前のヨーロッパを舞台に
した活劇
『マルチジャンルホラーPRGインセイン』・・・学校を舞台に古今東西のホラーが登場
『ビギニングアイドル』・・みんなアイドル。センターを目指し、ライブを成功させよう
『歯車の塔の探空士(スカイノーツ)』・・・空しかなくなった世界を蒸気の船で冒険
さあ、どのゲームを希望するか・・・希望に応じてそれぞれ3~4人のグループが編成され、6つのテーブルに着きます。ゲームマスターとアシスタントのリードでゲーム開始。
それぞれのキャラクターが決まり、キャラクターになりきります。即興や創造力を駆使して物語を進めます。
サイコロやカードも使いながら、時には予想外の展開に。サイコロの目が出るごとに変わる表情。
各テーブルの生徒たちはほかのメンバーのキャラクターも意識しながら、困難を乗り越えたり、助け合ったりして物語を進めていきます。時には笑い、時には驚き、参加者の表情はさまざまに変わります。
こうして4時間におよぶ6つのゲームの“旅”はそれぞれの余韻を残して終了しました。
閉会式では代表生徒の感想が披露されました。
Aさん「それぞれの人物に秘密がありそれを読み合う心理戦。
面白かった。ゲームマスターの誘導が良かった。
とてもやりやすかった。」
Bさん「偶然性があり楽しかった。アイドルの最後のライブ大成功。
達成感があった。」
Cさん「自分の手札やプレイヤー全員の協力によって連続殺人事件を
解決することができた。楽しかった。」
Dさん「船の上での戦闘。特殊な難しいシナリオをクリヤーできた。初めての体験。楽しかった。」
Eさん「キャラクターから役職、能力、旅の理由も自分で考えられた。たくさんのミッション、ドキドキ要素も
あり、楽しかった。」
最後に五十嵐会長から、「今年はもう一回開催する予定。是非次回も参加を」という呼びかけがあり、会は終了しました。