第28回「TRPG体験会」開催 ~協力し合いながら架空世界に物語をつくる!~ 

11月3日(土)文化の日。今年度2回目の「TRPG体験会」が、教育文化会館を会場に行なわれました。主催は『DORI-TRPG研究会』(会長 五十嵐正博さん 教員代表は開成中等教育学校の佐々木大輔教諭)。

2011年から、当初大通高校を会場に行っていた体験会で、今回が28回目という歴史ある会です。コロナ感染が再び広がっている状況から、感染症対策としてアクリル板で席を仕切りながら実施しました。

TRPGとは「テーブルトーク・ロールプレイングゲーム」の略です。勝敗を競うゲームではなく、「皆で協力して、物語をつくっていく」「参加者ひとり一人が架空のキャラクターとなり、コミュニケーションを取りながら物語を成功に導く」ことを目的としたゲームです。

 今回は、大通高校、開成中等教育学校、さらに白石中学校、中島中学校から計20名の生徒たちが参加して行われました。前回(9月)に引き続く参加者は11人、リピーターも多い体験会です。

 五十嵐会長の挨拶ののち、6つのゲームのシステムが、それぞれ担当の6人のゲームマスターから説明されます。参加者はこのいずれかのゲームの登場人物(プレイヤーキャラクター)となって活動するのです。

 『新クトゥルフ神話TRPG』・・・ちょっとホラー要素の入った冒険・謎解き。

『クトゥルフ神話TRPG第6巻』・・・現代日本を舞台に、ある研究所からの脱出を目指す。

 『異界戦記カオスフレアSC』・・・ファンタジー世界が舞台。様々な英雄が侵略者と戦う。

 『和風幻想RPG不知火』・・・架空の江戸時代が舞台。いかに悪を倒すか、謎解きもあり。         

 『ロストレコード』・・「世界が滅んだ」のち、一日だけよみがえり、旅をする物語。

 『蒸気活劇RPGスチームパンカーズ』・・・架空のロンドン。蒸気兵器を操り事件に

立ち向かう物語。

参加者の希望に沿ってメンバーが割り振られ、6テーブルに分かれ、いよいよゲーム開始。各テーブルにはゲームマスターとアシスタントがつきます。

架空の世界、架空の空間をあたかも現実の空間にしながら物語をつくっていく楽しさ。ゲームマスターの話術が、ぐんぐん参加者を物語の舞台に引き込んでいきます。どんなストーリーが描けるのか、どのような結末を迎えるのか、ハラハラ感一杯の時間が過ぎていきます。

 

各参加者が振るダイスの目、開くカードの数字・・・これらが物語を予想もつかない方向にもっていきます。物語の随所に判断を迫られる場面があり、じっくり考える、結果に驚いたり喜んだりする表情が見られます。

 

 

 

前回の体験会後のアンケートでは、「普段と比べてどうでしたか?」という質問に「自分の考えを伝えようと努力した」「何をするべきか深く考えた」という回答の数値が高かったのですが、今回の各ゲームの中でも、他の参加者と協力する場面や、コミュニケーションを取りながら、物語をより楽しく完成しようする場面がたくさん見られました。

こうしてゲームは白熱。17時30分終了予定も、物語が盛り上がり、終わらないテーブルが続々。

4時間半に及ぶゲームの後の閉会式では、各テーブルの代表が熱い感想を披露しました。

Aさん:「前回も参加しましたが、前回同様今回もゲームマスターが楽しく展開してくれました。各キャラクターのさまざまな技能によってとても楽しいゲームになりました。」

Bさん:「前回参加したゲームシステムはファンタジーものでしたが、今回は常に死と隣り合わせのゲーム内容で、緊張感があり、協調性も求められ、非常に楽しかったです。」

Cさん:「プレイヤーがかっこよかった。「見せ場ふんだん」「かっこいい」「シリアス」「ギャグ」いろいろあってすごく楽しいセッションになりました。」

Dさん:「初めての参加でしたが、協力して取り組めました。成功してみんな喜びました。次回も参加したいと思います。」

Eさん:「心に残ったのは最終的に世界が滅んだあとの最後の一日の復活。恰好いいこと言えました。」

Fさん:「前回は、ほのぼのストーリーでしたが、今回はほのぼのプラス シリアス・・・・・感情の起伏場面が激しく、とても面白かったです。」

  最後に五十嵐会長から、「今年度はもう一回来年2月に開催する予定。是非次回も参加を」という呼びかけがあり、体験会は名残惜しさの中で終了しました。

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