2000人の生徒が参加!オンライン市立高校「進路探究セミナー」開催

5月10日水曜日午後、市立高校の1年生対象の進路探究セミナーが行われました。全面的にオンラインを活用し、7校の生徒、計2000名が参加のセミナーの開催となりました。

第一部講演会、北海道環境生活部スポーツ局スポーツ振興課オリンピック・パラリンピック連携室主任であり、現役のパラパワーリフチング選手でもある、戸田雄也さんによる東京からオンライン講演会。                                                                                   第二部は各校から2名ずつのパネリストによるパネルディスカッション。1名が平岸高校に集合、もう1名は各自の高校での参加でした。メインコーディネーターは森本優さん(FM北海道アナウンサー)、サブコーディネーターは日高慶太さん(旭丘高校教諭)が担当しました。市立高校では入学時の課題として「私の夢・生き方の理想」を書き提出しています。それをもとに各校2名のパネリスト、メインパネリストとサブパネリストが選ばれました。

配信を担当したのは平岸高校。視聴覚室に集合したのは、総合司会の生徒2名、挨拶担当生徒1名(いずれも平岸高)、各校メインパネリストの生徒7名、コーディネーター、サブコーディネーター、桑島宏明校長(市立高校進路探究学習委員会委員長・啓北商業高校長)、ディレクター担当中村知子教諭(平岸高)、そして各校の担当教諭7名、そして平岸高のサブパネリストなど25名。                                                                            各校の生徒はそれぞれの学校の体育館に集合し、講演会やパネルディスカッションをスクリーンを通して見ながら参加しました。各パートが終わるごとに、全員が、配布されているワークシートに感想などを書き入れました。

13:00 総合司会のアナウンスで開会式。桑島宏明委員長からご挨拶。セミナーの目的や生徒への期待をお話しされました。

13:10 講演会スタート。題目は「キャリアを描くのにわがままでもいいんじゃない?〜僕のプロフィール聞いてよ〜

車椅子に乗っての登場。パラパワーリフティングの現役選手であり道庁の職員であり、ラジオのパーソナリティや講演活動もしている、2児の父親であることの紹介からスタート。自分の輝かしい部分と苦しんだ部分を正直にそしてわかりやすくお話しされました。何度も味わった挫折、その度に「次」を目指してきて現在の自分を築いてきたこれまでの人生を語り、自らの体験に基づいた生徒へのアドバイスがいくつも示されました。                                                               中学3年生アルペンスキー競技で全国大会で入賞、北翔高校に進んだが目指していたオリンピアンにはなれず、法政大学に進みスキーを続けるが、スキーでのキャリは無いことに気づき一度めの挫折。大学5年生で第2の自分探し。教員も目指そうとしたが叶わず2度目の挫折。しかし、卒業後銀行に就職、努力の結果札幌市に転勤。そして結婚。新婚旅行中に悲劇!原因不明の腰痛で足が動かなくなり3度目の挫折。2年間休職しリハビリしたが下半身付随のまま車椅子生活になり4度目の挫折。復職したが子会社で軽作業のみ、銀行を退職し、再度入院、そして孤独感、社会との接点がなくなってしまい5度目の挫折を味わう。                                                                                     しかし、転職活動を始めた時、元の銀行の先輩からのアドバイスによって道庁へ転職ができ、そこでパワーリフティングと出会う。希望を見出すことができ懸命に練習を積み、2020年2月には日本新記録も出した。東京パラリンピックに挑戦できると信じたが、ここでまたまた暗転。コロナ禍でオリンピック、パラリンピックが延期。後輩に記録を抜かれて選手になれず、自暴自棄!6度目の挫折となった。しかし、現在でも仕事とパラアスリートの両立に挑戦し続けて、次のパラリンピックにもその次にも挑戦するそうです。                                                                            最後に、これまでの経験から生まれた大事なアドバイスと言葉を述べてくれました。                                                    「人間万事塞翁が馬」「自分に期待しろ!」「未来が過去を変える!」「得意はことをやることで道が開ける!」                                         どうして2児の父になれたのかを含めて、暗さを見せず、正直に、率直に生徒に語りかける講演。あっという間の45分間でした。 

講演の後半部分を動画でご覧ください。

最後に、政二紗弥さん(平岸高)が謝辞を述べて終了しました。

 

休憩後14:15 森本優さんの進行でパネルディスカッションスタート。テーマは「私の夢・生き方の理想」。戸田さんも参加していただきました。

前半では4名のパネリスト、後半では3名のパネリストが自分の夢・生き方の理想について語り、それぞれに対して他のパネリストや各学校にいるサブパネリスト、そして戸田さんも感想、質問や自分の意見を語ってくれました。

<メインパネリストの発表内容>

<第1クール>                                                                                   田中萌珈さん(旭丘高):夢は、カーリングの日本代表になり金メダルを取って世界中の人に感動を与えること。カーリングとの両立が可能で、アスリートとして大切な栄養のことも考えることができる大手食品会社に就職し、小さい頃から勉強してきた英語力も活かしたい。それを夢見ながら高校3年間を頑張りたいです。

桑原サイアムさん(啓北商業高):夢は、経営者になること。父親が経営しているタイ料理レストランを継ごうと考えている。事業のことをよく知り、社会情勢への対応も大切。経営者になるために必要な能力をこの学校で身に付けたいです。

澤田百合子さん(大通高):夢は、漫画家になること。ある少女漫画の「信念を持って真っ直ぐに進め」と言う言葉が自分の支えであり憧れや理想でもある。自分も、こうありたいと思う生き方や理想を漫画で描き、読者に届けて、悩んでいる人の支えや救いになれば良い。高校では、自分を高め、人に寄り添える人になり、漫画制作に励み、挑戦をたくさんしてみたいです。

藤本羽紗さん(清田高):夢は、世界の児童労働問題に取り組み、海外で活躍すること。貧困や紛争が原因の一つになっているが、これらを解決できるように、この学校のグローバルコースで言語や児童労働問題を解決できるように頑張りたいです。

<第2クール>

冨樫萌々菜さん(新川高):夢は、薬剤師になること。外国人が日本で安心して医療を受けられるように、実務レベルの語学力を持った薬剤師になりたい。でも、数年度には夢が変わることもあるとは思うが、その時その時を一生懸命大切にすることが夢の近道だと思うのです。

庄末晴さん(藻岩高):夢は、学ことの楽しさを伝えられ、海外の方とコミュニケーションが取れる英語力を身につけた英語教師になること。留学して海外の文化にも精通したい。教師になって、英語が好きで、英語ができる生徒を育て、社会に貢献したい。この学校で、総合的な探究の時間の「グローカル概論」を大切にして、有意義な3年間にしたいと思っています。

佐藤優菜さん(平岸高):夢は、舞台女優になること。小学校5年生で子役オーディションに合格し、稽古も本番も楽しく、その時から今も、ずっと舞台に立っていたいと言う気持ちは変わらない。これを叶えるために、後悔を繰り返さず。言葉を大切にすると言う生き方をしていきたいです。

15:30 閉会式 桑島委員長からのお話で全てが終わりました。

 

 

 

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