午後から訪れたのは、江別市にあるAmbitious Farm株式会社。
年間約100品種の彩り豊かな野菜を育てている農業法人です。
ご案内いただいたのは、代表の柏村章夫さんです。
◆農作業体験&トウモロコシの収穫・試食
体験させていただいたのは、ブロッコリーの「補植」作業。
ブロッコリーは機械を使い、畑に苗を植えつける定植作業を行いますが、その際に穴抜けになってしまったところに、手作業で苗を植え付けていきます。
農作業において人数は大きな力で、あっという間に2列分、数十メートルの作業が終了しました。
その後、トウモロコシ畑に移動して、まずは一人一本ずつ収穫。
トウモロコシの皮を剥いたら、みんなで「乾杯」ならぬ「コーン杯~!」をして、生でかぶりつきます。
「こんなに甘いの!」「めっちゃ美味しい!」と、生で食べるのは初めてという高校生から驚きの声があがっていました。
「トウモロコシの味って、太陽のエネルギーがぎゅっと詰まっている感じがするんです。畑でかぶりつくといつも、あ~農家になって良かったなって、最初の頃の気持ちを思いだすんですよね」と柏村さん。
◆トーク
まずは野菜づくりのこだわりや美味しさの秘訣について聞いてみると、土作りへのこだわりはもちろん、『追肥』の仕方にとてもこだわっているそうです。
「野菜も人の子どもと同じで、小さい時に必要なものと大きくなってから必要なものは違うのです。だから成長段階にあわせて必要な栄養を、というところを大事にしています。そして、何よりも自分たちが一番楽しみながら作っていること。それが味に表れていると思っています」
その言葉通り、スタッフのみなさんが本当にイキイキと楽しそうに働いていました。
柏村さんが大事にしている言葉は『いまを生きる』という映画のタイトルになった言葉です。
「明日どうなるかなんて誰にもわからないので、今を大切にしています。農業は大変なこともたくさんあるし、もちろんやりたくないこともある。けれど、それも自分がやりたい農業の中に含まれていることだから。そして、やるからには楽しくやりたいと思っています」
ここではお伝えしきれませんが、柏村さんの言葉には、農業への想い、人生への想い、人への想いが溢れていて、きっと高校生の心にも心地良く響いていたのではないかと思います。
<高校生Cさんの感想>
農作業体験のときに土がとてもやわらかくてどうやって作っているのか疑問に思ったのですが、栄養バランスのために海外のコンサルタントとも連携して土づくりを行っていてすごいと思いました。一週間おきに植えるという方法もお客様にできる限り長い間提供したいという想いがすごく伝わりました!また、一週間でも野菜はものすごく成長していて、生命の偉大さをあらためて実感しました。今後は食事をするときにもどんな農家さんがどう作っているのか考えたりすることを意識したいと思います!今を生きていくために、自分が何をしなければならないのか講演の中でたくさん学べました!恵味ゴールドも甘くて美味しかったです!!今日はありがとうございました!
<高校生Dさんの感想>
農業についての考え方も学びになることが多かったですが、それよりも私は生き方について沢山学ぶことが出来たと思いました。「今を生きる」ことの大切さ、後悔のないように生きる、過去や未来ではなく「今」をどのように生きるかなど自分の人生に活かせることを学ぶことができました。何よりも自分の人生をとても楽しんでいるということが伝わってきて私も楽しみながら生きていきたいと思ったし、楽しまないと勿体ないなと思うようになりました。お話を聞いて私自身の考え方が変わりました。それはすごく想いの詰まった素晴らしいお話が聞けたからだと思います。本当にありがとうございました。農業体験もすごく楽しかったです。