8月24日(土)今年度3回目のプログラムは、江別市にある酪農学園大学へ。
『農や食に関わる大学での学び、研究』を知る一日。
開成中、清田高校、藻岩高校、大通高校から生徒16名が参加しました。
この日は6つの講義プログラムを体験しました!
1.酪農学園大学紹介
酪農学園大学職員(アニマドーレスタッフ) 河井聖(かわいきよし)さん
アニマドーレスタッフでもあり酪農大職員の河井聖さんの『大学紹介』からスタート!
『ワクワクしながら進路を考える方法』を『酪農大の魅力』と絡めながら紹介してくれました。
「自分が一番好きなことを知ってるのが酪農大生。その好きなことを追求して学ぶ時間は、つまらない勉強ではなく、とっても楽しい時間となっているんです。全国から集まる同世代の仲間たちとそんな時間を一緒に過ごせるのは、自分を成長させてくれる時間にもなっていて最高ですよ!」とワクワクして進路を選択した先には、こんな4年間が待っているよ、という河井さんからの熱いメッセージがギュッと詰まった15分間。
「将来どんなおじさん、おばさんになりたい?どんな社会人?どんな大学生?・・・中略・・・今この15分間をどんな15分間にしたい?」という河井さんからの問いは、きっとみんなの心に残っていると思います。
2.屋上見学
キャンパス全体を360°眺めることができる屋上(10階建て)へ。
広大なキャンパスの向こう側には、札幌ドームや、つどーむも。天気も良くとても心地良い時間でした。
3.『牛舎を見てみよう!~肉牛農場で行われている研究紹介~』
循環農学類 西寒水 将(にしそうず たかまさ) 准教授(家畜生産改良学研究室)
肉畜生産ステーション(肉牛農場)には、肉牛が約80頭もいるそうです。基本的には大学生が農場の管理を行なっているとのこと。西寒水先生は『みんなで協力しているから、できることもある。』と学生たちと日々一緒に研究活動をしています。
この日、西寒水先生からは研究者としての牛への日々の関わり方について聞きました。牛の体の大きさ(高さや、腰の骨の幅など)を計測したり、体重を測るなどのデータ管理を日常的にしながら牛の健康状態を確認。科学的な観点で牛を飼養(食料を与えて育てる)しているそうです。餌(エコフィード)、肥育、分娩など専門的なことを伺ったのですが、全てがデータに基づいた説明で圧倒されました。日々の活動のデータは学会での研究発表や論文で公開され、身近な生産者や世界各地の現場へと情報が届き、社会貢献にもなっています。
この肉牛農場で学ぶ大学院1年の谷川未奈(たにがわ みな)さんからもお話を聞きました。谷川さんは兵庫県の出身。動物の飼育員になりたいと思って農業高校に進学しましたが、牛に関わる部活に入ると牛が可愛さに、すっかり牛が大好きになったそうです。そんなきっかけから大学進学は酪農学園大学を選び、卒業後も今は大学院で哺乳に関する研究をしています。
谷川さんに「命をいただく」ということについて尋ねてみると、「贅沢する時に、牛のお肉を食べることがあると思いますが、そういう時に美味しいね!と思ってもらえるように、食べてもらう人が笑顔になったり、明日からも頑張ろうって思ってもらえるように、牛たちに関わっています」と、牛のことを可愛いと思って育てているからこその言葉が返ってきました。
「私はずっと好きなことしかやっていませんが、好きなことをやれって言われても、好きなことがわからないと思う人も多いと思います。例えば、これやってるときには時間を忘れて夢中になれることをやり続けるとか、そんな単純なことでいいと思います。好きなことをやり続けるためには、しんどいことがあっても、好きなことだからと、しんどいと思わないと思うんです。」と、高校生へのメッセージもいただきました。
お昼に大学オリジナルアイスクリームを試食
お昼には酪農学園大学オリジナルアイスクリームのプレゼントがありました。このアイスは酪農大のキャンパス内にいる乳牛から搾られた牛乳で作られたアイス。高校生も、スタッフも、とびっきりの美味しさにこの笑顔。ごちそうさまでした!