市立札幌藻岩高校(以下藻岩高校)の総合的な探究の時間の一環で行われている「MSP」の活動を紹介します。
MSPとは
藻岩高校のある南区が笑顔あふれる街でありつづけるために、地域のことを知り、高校生ができることをみんなで考えて計画し、目的に沿ったイベントや活動を通して、持続可能な取り組み・まちづくりに積極的に取り組んでいくことを目標としています。
教育、環境、防災、音楽、交流など様々なテーマについて、生徒の『〇〇したい!』『やってみたい』を軸に活動しています。
おもに藻岩高校の2年生が同じことに興味がある人とグループを作り主体的に教育、環境、防災、音楽、子ども、世代間交流など様々なテーマについて生徒のやりたいことを軸に行われている活動です。今年度は、およそ60個のグループが活動しています。今回はその中の2つのグループについてご紹介します。
交流×スポーツ 世代間卓球大会
藻岩高校の卓球部3人が活動しているグループでは、先日10月14日(月)に幅広い世代間の交流を育むべく、シニア世代の方と小学生や高校生がペアとなり、卓球をするイベントを行いました。私も実際にイベントに立ち会い、91歳の方とペアを組んで参加しました。普段生活しているなかではめったに関わることのできない人たちと卓球というスポーツを通じて関わったり話したりすることができ、楽しく貴重な経験となりました。
実際に参加した人からは、以下のような声が寄せられました。
「普段、関わることのない小学生や高校生と一緒に卓球したり、話したりすることができて、とても良い機会となった。」
「若い人たちと仲良く卓球できる、とてもいい機会をいただけた。」〈卓球大会の企画を紹介するポスター、当日の活動の様子〉
防災×こども 南区安全探索隊
続いて、「子どもに正しい防災の知識を与えること」を目標にして活動しているグループを紹介します。このグループは、11月に小学生を対象にして防災を学ぶ「南区安全対策隊」というイベントの開催を控えています。
このイベントを開催するに至った経緯や目的についてメンバーの方に質問したところ、以下のような回答をいただきました。
「開催する目的は市民の防災意識向上のために、南区の子どもたちに体験活動を通じて防災について学んでもらうことと、楽しく学びながら地域とのつながりを深めることの2つです。イベントの内容は災害時に取るべき行動を時系列で整理した防災行動計画のマイタイムラインを作成したり、Google Mapやハザードマップを使って身の回りの危ない地域を確認したり、段ボールベットなどの防災グッズを体験したりできます。今後は、来年も引き継いでいけるような活動にするために、イベントの振り返りを含め次につながるような活動にしていきたいと思っています。」
〈イベントの内容を紹介するポスター〉
今回は2つのMSPグループについて紹介しました。
なお、他にもたくさんの魅力的な活動をしているMSPグループがあります。インスタグラム等の各種SNSで情報を共有しているグループもあるので、興味のある人はぜひ他の活動も調べてみて下さい。