7月13日(火)、清田高校1年生の生徒たち43人は、<学校設定科目『国際理解基礎』>のスタートとしてJICA北海道を訪問しました。
生徒たちはグローバルコース全員と普通コースの生徒たち43名で、グローバルコースが目標とする「地球市民」の意識づけとして、世界の多様性や課題について学びました。
まず、“地球案内人”お二人の案内で「地球ひろば」(体験ゾーン)の展示見学。展示見学をしながら、持続可能な開発目標(SDGs)とは何か、そして世界各国、日本のSDGsの実際はどうなっているのか、どこに問題があるのかをテーマに、案内人野々垣さんは、スリランカでの協力隊員の経験から南アジアを中心に、案内人中島さんは、グアテマラでの協力隊員の経験から中南米を中心にお話がありました。体験に基づいた具体的な内容に、生徒たちは真剣なまなざしで聞き入り、質問にもよく考えて答える姿が印象的でした。
後半は「参加型学習」。担当は日系社会青年海外協力隊として2018年7月から2020年3月までブラジルで日本語を教えていた津田案内人。日系人の歴史をかみ砕きながら「遠くて近いブラジル」をテーマにした体験談で、生徒への質問をふんだんに盛り込んだ内容でした。「ブラジルの主食は?パン?トウモロコシ?米?・・正解は米」「鼻をかむこと、お菓子を一人で食べることはいずれもブラジルではマナー違反」「ブラジル人は一般に計画を立てるのが苦手。合言葉はトゥード・ベン(大丈夫)」「日本は憧れの国」など、生徒にとっては驚きを含んだ新鮮な内容でした。生徒からも「一番驚いたことは何ですか?」「治安が悪いということですが、怖い目にあったことはありますか?」という質問もあり、また、真剣にメモを取る姿が印象的でした。
最後に引率の紀伊國先生から、毎年清田高校が応募し、受賞実績もあるJICA国際協力エッセイコンテストについての説明があり、1時間30分の授業は終了しました。
今後、『国際理解基礎』の授業は「SDGs入門(講演)」、アメリカ領事館・韓国領事館訪問などによって学習を深めていきます。