学校間連携プログラム「アニマドーレ2021 」利尻×函館漁師対談開催!

札幌市立高校学校間連携プログラム『アニマドーレ2021』は、9月25日(土)、函館と利尻の漁師さん二人と参加生徒20名を繋ぎオンライン対談を開催しました。

利尻の漁師は小坂善一(ぜんいち)さん(45)。利尻島で生まれ、高校まで利尻、その後札幌の大学へ進学後、サラリーマンをしていましたが、両親の不慮の事故死で漁業を継いで20年の経歴です。

函館の漁師は熊木祥哲(よしのり)さん(41)。漁師の家庭に育ちましたが、東京の専門学校に進学後、不動産会社に就職、しかし10年ほどで体調を崩し、考え直して漁師になることを決意したという経歴です。

参加生徒には事前アンケートを取り、それをもとにした対談が繰り広げられました。

第1部は高校生からの質問をもとにしたトークセッション。生徒からは「海は怖くないですか」「漁師にはどのようなやりがいがありますか」「漁師という仕事の一番の魅力は何ですか」「漁業に携わるにあたって最も大切だと考えることは何ですか。」など多くの質問が寄せられました。

左上 熊木祥哲さん 左下 小坂善一さん 右 アニマドーレスタッフ

小坂さん、熊木さんからはまず「どのように漁業権を得るのか」「魚の旬とは?」の二つのテーマでお話があり、その後生徒からの質問に丁寧な回答がありました。その中では、漁業と農業の違い、農業に比べて漁業は生産者の顔が見えにくいこと、これからは「攻めの時代」「‟顔の見える化“が大事になってくる」というお話が印象的でした。

 第2部は「ふりかえろう」をテーマに、小グループに分かれてディスカッション。「ふりかえろう1」では「魚は好きですか?」という事前アンケートに対する回答の集計結果が示され、大好きが31.8%、好きが40.9%という高い数字でした。

「ふりかえろう2」では、「海の環境問題」が取り上げられました。今まで取れていた魚がとれない、地球温暖化の影響はあるのか、消費者の立場からは環境問題は見えにくい、同じ魚でもなぜ値段が違ってくるのか、二人の漁師さん、そして参加生徒たちからはさまざまな視点からさまざまな考えが披露されました。

その後生徒たちからは追加質問が次々に出され、また小坂さん、熊木さんから生徒たちへ「若いうちにいろいろな人と出会ってほしい、交流してほしい。」というメッセージが発せられ、2時間の対談は終了しました。

アニマドーレ2021は、今後10月10日(日)に「アニマドーレ学校」が開催される予定です。


◆「アニマドーレ」とは

北海道の農と食に触れることで「農の新たな伝え手を育成する」「高校生のキャリア探究を行う」ことを目的にしたプロジェクトです。様々な分野のプロフェッショナルと大学生スタッフが一緒になって企画・運営しています。他の市立高校の生徒と一緒に「生き方」や「いのちの大切さ」について学ぶことができます。


 

 

 

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