2027年4月に開校する市立高校「札幌彩輝高等学校」。
その準備を進める久保和也校長に話を聞く中で、何度も出てきた言葉があります。
それは——
「学校の当たり前を問い直す」
前編はこちら
これまでの学校にある仕組みやルール。
長く続いてきたものには意味があります。けれど、それが今の時代にも本当に必要なのか。そこから問い直すことが、彩輝高校づくりのスタートだったといいます。
「今までこうだったから、ではなく、“今の子どもたちに必要か”を考え続けました」
ゼロから学校をつくる。
その議論は決して簡単ではありません。
「正直、大変でした。でも、それ以上に面白い。」
教育で大切なのは「信じて待つこと」
久保校長が教育者として大切にしてきたこと。
それは、生徒を信じて待つことです。
学校祭や日々の学校生活の中で、生徒同士がぶつかることもある。
思い通りにいかないこともある。
そんな時、大人がすぐに答えを教えるのではなく、生徒自身が考え、乗り越える時間を大切にしてきたといいます。
「生徒が『自分で乗り越えた』と思える経験が、本当の成長につながる」
その考え方は、生徒だけではなく教職員にも向けられています。
「先生たちのやりたいことも、できるだけ実現できるよう応援したい」
新しい学校だからこそ、教師も挑戦者であることが求められています。
「問いを持つこと」が未来をつくる
札幌彩輝高校は“探究”を大切にしています。
その背景には、久保校長自身の教育観があります。
「これからの時代は、正解を教わるだけでは生きていけない」
変化の速い社会では、答えがすぐに変わってしまうこともあります。
だからこそ必要なのは、自分で問いを持つ力。
「なぜだろう?」「どうしたらいいんだろう?」
そんな問いを持ち続けることが、自分の人生を切り拓く力になると久保校長は考えています。
目指しているのは、正解のない時代に、生徒が自ら“正解をつくっていける力”を育てる学校づくり。彩輝高校が“冒険者”を育てる学校である理由も、そこにあります。
教員もまた「挑戦者」であってほしい
新しい学校をつくるのは、生徒だけではありません。
そこに関わる教員もまた、大切な存在です。
久保校長が彩輝高校に求める教員像は、一緒に挑戦できる人。
「新しいことに前向きで、生徒の可能性を信じられる先生に来てほしい」
正解がない学校づくりだからこそ、教員にも柔軟さと挑戦する姿勢が必要だといいます。
「先生自身が楽しんで挑戦していないと、生徒にも伝わらないですから」
その言葉には、新設校ならではのリアルな思いがにじんでいました。
「まだ出せていない自分」を、ここで
最後に、久保校長は未来の生徒たちへこう語りました。
「中学校時代に、やりたかったことができなかったり、うまく気持ちを出せなかった人こそ、彩輝高校に来てほしい。」
うまくいかなかった経験も、迷った時間も、決して無駄ではありません。
「ここでなら、自分らしく挑戦できる。そう思える学校にしたい」
彩輝高校は、自分らしく一歩を踏み出せる場所。
校名の「彩輝」が表すように、それぞれが自分だけの色で輝ける学校を目指しています。
まだ決まっていないことも多い。
でもそれは、自分たちでつくれる余白があるということでもあります。
彩輝高校は、学校そのものだけではなく、そこで過ごす人たち自身も一緒に育っていく場所なのかもしれません。
その中心には、生徒を信じ、変化を恐れず、新しい学校づくりに挑み続ける久保校長の姿がありました。
▶︎札幌彩輝高校の説明会はこちら
日時:令和8年8月22日(土曜日)
場所:市立札幌藻岩高等学校 体育館(札幌市南区川沿3条2丁目1-1)
