新型コロナ感染症対策のため、参加希望者を2グループに、日程も2回に分けての実施になりました。
1回目、7月11日(日)9時、16名の生徒(旭丘、藻岩、大通、開成中等)と2名の教員がバスで出発、
石狩市の「はるきちオーガニックファーム」、『新篠津つちから農場』『大塚ふぁーむ」を訪問、17:30に札幌駅北口で解散しました。
暑さも厳しくなく、天候には恵まれました。3人の有機農家さんは、農業そのものだけではなく、それぞれの人生や経営についても具体的な経験を語ってくれました。
それぞれのお話に対して、参加の生徒たちから次から次へと質問が出て、少しづつ時間がオーバーするほどでした。
<はるきちオーガニックファーム>
学生時代に環境学を学んだ有機農家、小林卓也さんからお話を伺いました。
人の体を作るのが農業、自然を活かした農業をおこなっています。安心安全は当たり前、美味しい野菜を作って「健康」を作り出しています。野菜の都合で野菜を作ります。
石狩で行なわれるライジングサンというイベントで出た生ゴミで堆肥を作り、翌年その野菜をそのお客さんが食べるという循環を作り出しています。
自らの敷地内には販売所もあり、地域の方々がひっきりなしに美味しい野菜を買いに来ていました。
<新篠津つちから農場>
大学卒業後、いくつかの職業を経験し、20年ほど前から有機農産物圃場で有機玉ねぎを作っている中村好伸さんからのお話を伺いました。
広い圃場を案内してくれた後、倉庫の中で語ってくれたのは、自分の生き方、めげない心、経営者としての考え方など。
「農業をやっている自分が一番楽です!」というのが生徒たちには印象的だったようです。
<大塚ふあーむ訪問>
農薬アレルギーを持っていたことから有機栽培に取り組んだというのが大塚裕樹さん。17歳で「社長」になることを決意。外国人を雇ったり、現在では障がい者や学生、主婦、シニアの方々とも連携しながらハウス59ケをもち、多品目の野菜を栽培しています。ミネラル豊富な地下水を汲み上げていたり、気温によって自動で開閉するビニールハウスを設置したりするなど、自然と機械をうまく利用していることがわかりました。
農業を通して、社会貢献をしながら、お二人の息子さんと一緒にさらに農業を継続するとおっしゃっていました。