「国際理解基礎」履修の1年生の生徒さんが、2日間オールイングリッシュで頑張りました! これまでに、J I C A北海道(7月)を訪問したり、アメリカ、中国や韓国の領事館訪問(8月)などを実施してきましたが、今回のプログラムは、英語で交流することを通して異文化の多様な価値観を体験することを目的としています。日本語は禁止です!
2つのプログラムを行いました。 1 (T V Showを土台にして) Skitを創りグループで演じる(9月30日) 2 領事館訪問の内容をグループで報告する(10月1日)
【指導してくれた方々】 清田高校の教員チームの皆さん(後藤加奈(ごとうかな)先生、鎌田洋子(かまだひろこ)先生、三分一稿(さんぶいちたかし)先生、反保智栄(たんぽちえ)先生、紀伊國薫(きいくにかおる)先生、講師のBarry Ashworth先生)と8名のALT(清田高勤務のHilary Kunzさん, Aisling Smithさん, Nathan Pooleさんと他校勤務の5名)の皆さんです。
【事前学習】 当日を迎える前に、4クラスに分散している参加生徒のメンバーが放課後などの空き時間を利用して2つのプログラムの準備をしました。
【第1日目】12のグループに分かれての準備から発表まで行いました。 オープニングセレモニーに続いて、コール教室でアイスブレークの活動、喋りやすいムードを作ります。その後、TV Showの準備を開始しました。衣装や道具を揃えたりするのも大変だったようですが、最も大変だったのはセリフを覚えること。セリフはもちろん英語ですが、準備中に発する言葉も英語!オールイングリッシュです。うっかり日本語も出てしまいますが、必死で頑張っていました。 昼食を挟んで午後ウオーミングアップ、そしてリハーサル。
13時50分 いよいよ本番。 12のグループを前半と後半に分けてそれぞれ5分以内で演じました。各グループが呼ばれた順に発表しました。 三分一先生扮するMarioならぬTarioと鎌田先生扮するPeach姫ならぬHeach姫が司会として登場!いきなり盛り上げます。ALTの皆さんも揃いました。生徒の反応がとても良く、各グループの呼びかけなどに楽しそうに反応します。グループの演技が終了するごとに、Tarioが点数をジャンプの回数で表現していきます。
【各チームの内容の概要(Gはグループを表す)】
グループ11 Variety Show 世界の果てまでイッテQのタイトルで、空手の演武から始まり、動物の鳴き声を当てるクイズを出してみんなが答えました。 グループ5 Murder Mystery クイズを出し、正解しなければ “You will die.”!と。笑いが出ます。 グループ3 Weather Report 手書きの天気図を英語で説明。街角インタビューの実況中継もあり、ALTのお一人も参加してくれました。 グループ2 Family Drama ここにも別のALTが父親役で登場!息子に “Go away!”と言われ、買い物中事故にあい病院へ、最後には仲直りしました。 グループ8 Children’s Show イソップ物語の「旅人と熊」が題材。一人二役演じる男子生徒、忙しそうでした。 グループ7 News Breaking News レポーターからEnglish Campの報告。男の子がナイフで刺されたという事件、インタビューを受けた男が犯人だったという話を創りました。
<5分間の休憩> グループ12 Quiz Show 文字通り、クイズをいくつか創りました。“How is the weather, today?”から始まり、 選択肢に工夫を凝らしました。 グループ1 Sports Show クイズターピーとタイトルをつけました。ルールの説明後、各スポーツを生徒がジェスチャーで表現した後、いろいろな質問をしてみんなが答えました。例)Which sports can you use legs? (答えはsoccer)What sports do we use a ball?(答えはバレーボールと卓球)、途中でスイッチを壊して、そこでも爆笑! グループ4 Live Event Report 2人の将棋の実況中継、勝負が決まったところで、両名にインタビューするという寸劇 。 グループ9 Cooking Show ラーメン作りの手順を説明しながらを説明。材料や丼を手作り実演。チャーシュ、めんま、もやしなども手作り。煮ている間にみんなにどんなラーメンが好きかインタビュー。ALTの一人は「ミソ!」と。最後にネギのりを入れて完成。So delicious! グループ10 History 本能寺の変が題材。スクリーンに本能寺の場面を映し出し、織田信長と明智光秀役の生徒はそれぞれの衣装を身にまといながら熱演でした。 グループ6 Music Show 1曲目、映画アラジンから”A Whole New World”。アラジンとジャスミンに扮した生徒が熱唱。しかし、なぜか歌詞がスクリーンに出ず!映っていれば大合唱になったはず!さらに2曲、ダンスを交え、みんなで手拍子。司会のタリオからは高得点が出ました。
最後に、司会のタリオが講評した後、ルイージから電話があって「仕事が入った!」といいながら退場。第一日目が終了しました。
【第2日目】10のグループに分かれての準備から発表、そしてクロージングセレモニー 先に学んだ3つの国(アメリカ、中国、韓国)の領事館訪問(アメリカはオンライン訪問)で学んだ内容をもとにしてのプレゼンテーションです。
午前中はウォーミングアップに続いてプレゼンの準備と発表の練習。ファイルにはメンバーの氏名、基本情報、インタビュー内容の3つを基本に、グループごとに工夫を凝らしたプレゼン資料を作成しました。 昼食後、まず、ALTの方々の指導でウォーミングアップ!体を動かしながら声も出します。
13:25分いよいよ本番 5グループずつ前後半に分かれて発表です。
<韓国領事館訪問グループ>グループ10、9、8の順番でプレゼン。 紹介した項目 ①法律について、領事館は日本の法律が適用されなく、車の番号も独自のナンバーであること ②文化の違いについて、韓国では箸とスプーンを使う、女性もあぐらをかくこと ③学校生活について、給食制度、学校の勉強の前後に家庭教師について勉強しているくらいに受験戦争状態、特に親の方が熱心であること。 ④インタビューでは、領事なった理由 <中国領事館訪問グループ>グループ7、6の2グループ。 紹介した項目 ①日中関係の50年の歴史 ②4種類のfood ③科学技術に関して、ドローンとAIのこと④パンダの絶滅危惧により保護区を作ったこと 先生から、餃子の店の質問が出ていました。 <アメリカ領事館オンライン訪問グループ>グループ5、4、3、2、1の順番でプレゼン。クイズ形式も取り入れました。 紹介した項目 ①マクドナルドの店舗数、ディズニーの規模の比較 ②救急車の費用20万円 ③高校生はスクールバスか車で通学していること ④日本での「来い!」のジェスチャーはアメリカの「あっち行け!」に似ていること ⑤大使館と領事館の違いについて⑥領事の仕事につくためには?今まで大変だったことは、東日本大地震の時であったこと ⑦世界遺産の写真紹介 ⑧大使館と領事館の違い 領事館の3つの目的 領事の給料 ⑨アメリカではSDGs Goalについて一般の人々の関心が薄いこと ⑩その他クイズ形式で、さまざまな情報を与えてくれました。
先生からもっとリサーチした方が良いとのアドバイスもいただきました。
各グループのプレゼンの画面が素晴らしい!さらに、自分が訪問していない国の話には身を乗り出して聞く生徒もいました。セリフも分担していて、何も喋らない生徒はいません。発表が終わった時、「Any question?」の声に、いち早く手を上げるのがALTや先生の方でした。生徒から質問するのは難しかったようです。
【クロージング】
<個人賞> Most Fluent賞 Funniest Actor賞 Most Energetic賞 Best Costume賞 Best Actress賞 MVP賞に各1名ずつ表彰 <T V Showの部> 3位 Children’s Show 2位Cooking Show 1位 Murder Mystery <プレゼンテーションの部> 3位 グループ2と8 2位 グループ4 優勝はグループ1でした。
そして、全員にこのプログラムの修了書(Certificate)が手渡されました。
<3名のALTからコメント> 「You’re the best! 」「Good Job!」「Very, very fluent、very impressed!」
<代表生徒からコメント> 「 休みの日に学校に来たくなかったけど、とても楽しかった。プレゼンテーションは難しかったけどエキサイティングだった。」
担当の後藤先生からコメント 「2日間のオールイングリッシュ、初めは怖かったと思うけど、終了した今はどうですか?」
終了後、数人の生徒に感想を聞きました。 Aさん:メチャメチャ英語喋りました。めちゃくちゃだったけど…。疲れました! Bさん:グローバルコースのみんなと集合できてうれしかった。チームで協力できたのも楽しかったし、来年から同じクラスになるので良い機会だったと思います。 Cさん:英語を使った時のシールが日本語を使った時のシールより多くてホッとした。でもこれからです! Dさん:初めは不安だったけど、少し頑張れた気がしました。 Eさん:それぞれのメンバーのクラスが異なっているので、時間を合わせるのが難しかったけどなんとかできました。
この2日間、間違いも気にせずに積極的に発表したり、話している姿だけではなく、聴く側になった時の「傾聴」の姿勢が印象的で、他のグループへの拍手や反応の速さなど、お互いに認め合って、応援しあっている姿が素晴らしかったです。さらに、教員チームやALTのチームワークは素晴らしいと思いました。
今後の活動が楽しみです。