多様な視点からアイディアあふれる発表!!「まちづくりコンペティション2022」開催

札幌市政策局主催の市立高校生対象「まちづくりコンペティション2022」発表会が3月19日(日)13時、北海道大学フード&メディカルイノベーション国際拠点で初めて開催された。これは市政に若者の意見を反映し、まちづくりへの参画やまちへの愛着につなげるためのイベント。応募テーマは、「未来のさっぽろに向けたまちづくり」、キーワードは、「ユニバーサル(共生)」、「ウェルネス(健康)」、「スマート(快適・先端)」、「質の高い雇用創出と魅力的な都市づくり」、「結婚・出産・子育てを支える環境づくり」、「SDGs」など。

札幌旭丘、大通、清田、藻岩の4校26人が8個人・グループに分かれて、まちづくりに関する様々な観点から発表し、アイデアを競った。発表テーマは以下の通り。

発表前に生徒さんに応募するうえで大変だったこと、楽しかったことなど聞いた。                                                          旭丘高校Aさんからは、「この発表前に校内や地下歩行空間で発表する機会があり、興味をもって聞いていただいたのうれしかった」                                                                       大通高校のBさんは、「企画のアイデアとまちづくり戦略ビジョンとをリンクさせるのが難しかった」  

以下は各グループの発表内容。

1 初雪が降る日の予想旭丘高校① Snow Man

                                             初雪の降る日は、タイヤ交換、除雪機の整備、自転車通学など日常生活と結びついたテーマ。数理データサイエンス科の強みを生かして統計的に初雪の日の予測をした。着目したのは、初雪の日の最低気温と9月の「月最低気温」との関係(2013~21年)。分かったことは、初雪の日は当日の最低気温が-1.4~-1.7℃に集中するのである程度の初雪予想が可能。研究を深めれば9月の月最低気温から、初雪当日の最低気温を予想できるかもしれないこと。

2 ジェンダーフリーについて 大通高校① 岩間航平さん

ジェンダー平等の観点から多目的トイレの利用目的や表示マークについて、日常の体験からの提案。多目的トイレのマークは車いすのロゴで表示されているところも多く、障がいのある方専用トイレのような印象を受ける。そこでジェンダーフリーの観点を加味した多目的トイレの増設や表示の改善を提案。多目的トイレの表示には、ハートプラスマークのような+を効果的に配置したマーク案が示された。

3 高校を地域のプラットホームに 藻岩高校① 大内萌生さん

持続可能なまちづくりはひとづくり、まちづくりはわかものづくりから、という印象的な訴えかけから発表は始まる。2027年春の藻岩高校と啓北商業との統合をチャンスと捉え、高校と地域のつながりを今以上に強め、高校をまちのプラットホーム(交流拠点)にする提案。具体的な活動としては、①郊外に出て地域の人と交流する探究活動、②地域の自然の価値を見出し守る活動、③自然×音楽(自然と音楽が流れる空間)、④まちづくりセンターを高校内に設置(子供から高齢者まで地域の方が立ち寄り高校生が地域に関心を持つ)、⑤自然×アート(生徒のアートを屋外で地域の方も楽しめるような環境づくり)。これらを新設校の活動に組み込み、高校を子供から大人までの全世代でまちをつくっていくプラットホームにしていく。

4 札幌の若い世代の減少を解決するために 清田高校①

札幌市の課題である出生率の減少。その主な原因が若者の減少にあると考え、その原因と解決策を発表。減少の原因を季節と環境、進学、仕事環境と捉え、それぞれの分析をした。進学の分析では、道外への進学による札幌離れ、そのまま就職し札幌に戻らないこと、札幌市内から通える大学の選択肢が少ないことによる若者の流出があげられた。解決策として、札幌企業の賃金や福利厚生の見直し、高速道路や航空インフラの整備、SNSを活用し札幌の魅力を発信などが提案された。

5 さっぽろの若者のThird place を守るために 清田高校②「さっぽろ」はあなたが好きです

総合的な探究の時間では「清田区を盛り上げるには?」をテーマに、清田区をより住みやすい地域にする取り組みを考察。その中で清田区は学生のための自習室が少ないということに気づき、その設置のための具体的方策を知るため、Youth+という施設の調査をした。これは、札幌市が開設している若者支援施設。若者の居場所をつくるため若者活動支援、交流促進、社会参加を3つの柱として運営し、高校生や大学生が利用している。Youth+を清田区に設置するため、若者がよく行く場所にパンフレットを置いて認知度アップ、若者が設置の声を上げる。具体的なイメージは自習室をメインとしたYouth+で、Third placeのように居心地よく、利用者同士かかわり合いながらの学習で視野を広げる場所にしたいというもの。

6 札幌市の20年毎の人口構成の予測 旭丘高校② 2042年班

住民基本台帳をもとにコーホート変化率法という比較的近未来の人口予測公式を用いて、札幌市の20年後の2042年、40年後の2062年の人口構成予測を高校生の手で行った。その結果は下記の表の通り。

 

 

                                                         考察として、現役世代の負担が急激に増加、財政に大きな負担、経済的活力の減少、社会保障費を賄う方策が必要となる。解決策として、育児休暇を取得しやすくするなど育児環境の整備、大学無償などで教育費を下げる、国民年金支給年齢の引き上げがあげられた。

7 誰も取り残されない街 大通高校②平賀桃子

自分の住むマンションでは、外国人同士は仲が良いが日本人との交流は少なく、挨拶も少ないし、日本語での交流も難しそうだ。そのため外国人は日常生活での困りごとを日本人に気軽に相談できずにいる。また、大通高校には外国人にルーツを持つ生徒や外国籍の生徒が何十名か在籍し、やはり日本人生徒との接点が少ない。そのため災害時や困った時に相談できないという課題がある。実際に胆振東武地震でも外国人は情報難民になり、大通高校に集まったということも。そこで考えた取り組みが「お腹いっぱいフレンズプロジェクト」。札幌市のいろいろな人気飲食店のボックス席の一つを交流の場として設定し、外国人向けの情報冊子などを置き、食を楽しみながら同席する日本人との交流ができる取り組み。これにより札幌の飲食店が元気になり、食により交流を深められ、対面なため安全な情報が得られる。

8 北海道における人口増加都市の特徴 旭丘高校③ チームアウトドア

北海道で「人口が増加している都市には、特徴的な政策がある」という仮説を立て、これを立証できる市町村を選定し検証した。特徴的な政策と立証対象市町村は次の通り。①行政支援の充実(恵庭市)、②積極的な外国人の受け入れ(ニセコ町)、③教育制度の充実(千歳市)、④活発な地域活動(東川町)。このうち③と④について発表が行われた。③千歳市においては、10~19歳の流入が多い。その原因は特色ある高等教育機関が3校あり、入学のため他都市から転居してくるため。また、空港の活況や企業誘致などによる雇用の増加も人口増加に寄与している。④東川町における地域活動は、人の交流と財源の確保という2本柱を立てて行っているのが最大の特徴。具体的な活動として写真甲子園の開催、君の椅子プロジェクト、東川日本語学校、移住・創業支援などが人口増加につながっている。結論として、人口が増加している都市は、自治体と住民のつながりが強く保たれていること、移住においては住み続けたいと思う魅力があることの2点があげられる。

〔審査結果〕

最優秀賞:「誰も取り残されない街」 大通高校平賀桃子さん。                                                   優秀賞 :北海道における人口増加都市の特徴 旭丘高校③ チームアウトドア

なお、提案内容は現在策定中の第2次札幌市まちづくり戦略ビジョン資料編の「市民参加事業」に提案内容の要旨等を参考にしたご意見等として掲載、札幌市公式HPにも掲載予定。

 

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