2023年5月22日(月)体育館での講演会終了後には「Sunrise Café」(SSH放課後座談会)も開催し、講師と生徒が自由にお話をする機会が設定されました。
<Sunrise Café サンライズカフェ> C218教室に22名の生徒が集まりました。折り紙が配られ、「ぐしゃっと折れる折り方をみんなでやってみましょう!」と。折るにつれて強度が増してくることなどを少しお話しされた後、生徒からの質問を受ました。 たくさんの質問が出ましたが、大体は「研究すること」についてと「海外留学すること」についての二つのテーマでした。それぞれの質問に対して講師自身の経験に基づいて回答してもらい、生徒はみな大きく頷いていました。終了後も、生徒と講師の立ち話的な雰囲気の中での交流になり、予定時間をオーバーしてしまいました。
<感想> 生徒Aさん:分野を超えた対話や発想によって、新たなものが生み出されていく可能性を感じた。立体化された細胞がこれからの医療の場でどのように応用されるのかとても楽しみです。そのような研究に自分達ももう直ぐ関われるかも知れないと思うと、とても勉強のモチベーションが上がります。貴重なアドバイスと機会をいただいてありがとうございました。
生徒Bさん:講演会後に書いた質問をこの場で聞くことができて良かった。先生と近くで話すこともできた。昨年もお話を聞いたが、そこでは学べなかったことを今日は学ぶことができた。
生徒Cさん:たくさん貴重なお話を聞くことができてとても楽しかった。一つ一つの質問にとても丁寧に答えていただいて、一つの話題から話がどんどん膨らんでいって、話すのが全然止まらなくて….とても面白かった。時間の使い方や英語の勉強法など、実際に成功している人の考え方を生で聞けて嬉しかった。またこのような機会があれば良いと思った。
………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
普通の高校生が、日本の大学や留学経験などを通して、既存のものを視点を変えて見直してみたり、あるものとあるものを組み合わせることによって創造が生まれることを学び、細胞折り紙技術を用いた再生医療に取り組んでいるというお話に全生徒の目が輝き、旭丘高校のSSHにふさわしいスタートになりました。 「科学への夢」「科学を楽しむ心」を育み、「チャンスを掴む」などの人生や進路のアドバイスを聞き、海外留学に対する関心を高めるという、講演会の当初のねらいは充分に達成されたようです。
<旭丘のSSH> 旭丘高校は今年度から5年間、SSH(スーパーサイエンスハイスクール事業(※1))の指定を受けました。5年間の研究課題は「次世代社会を担う科学的教養を備えた数理データサイエンス人材の育成」。2022年度に開設された「数理データサイエンス科」において、大学との協働による課題探究を軸とした教材を開発し、それを本校の単位制システムを活用して、普通科へも拡大し、さらに地域における数理データサイエンス教育の拠点校になることを目指しています。 (※1)文部科学省では、将来の国際的な科学技術関係人材を育成するため、先進的な理数教育を実施する高等学校等を「スーパーサイエンスハイスクール」として指定し、学習指導要領によらないカリキュラムの開発・実践や課題研究の推進、観察・実験等を通じた体験的・問題解決的な学習等を平成14年度より支援しています。
主任の杉渕宏志教諭にインタビューしてみました。(動画をご覧ください)