2023年6月10日(土)第12回SCOPを大通高校にて開催しました。
学生や市立高校の先生方、地域の方々を合わせて21名が参加しました。
今回のテーマは「シリーズ「つなげます」#1」です。
学校教育に期待される役割がますます多様化・複雑化する中で、教員の年齢構成や経験年数のバランスが歪んでいるという現実があります。
そのため、校内で孤立してしまう若手の先生もいるようです。
そこで、中堅教員たちが若手とベテランの架け橋を担うため「シリーズ「つなげます」#1」を企画しました。
中堅教員は、今回の企画を通じて、自分たちに大きな影響を与えた先輩の学校観・教育観を若い世代の先生たちにどのように伝えたら良いかを話し合い、先輩教員の成功体験や失敗談、教育実践、そして生徒たちとの経験について、普段はあまりじっくりと聞けない、実践の裏にある努力と挑戦の姿勢を共有する時間をつくりました。
記念すべき、実践を語る第1回目の先輩教員は、平岸高校の宮森 正人 先生。「だから、教師は面白い!」をタイトルとして、キーワード #創る #巻き込む #楽しむについてお話しいただきました。
宮森先生は冒頭で、将来教師を目指す学生や若手の先生方に向けて、「あなたは生徒をどんな大人に育てたいですか?」と問いかけました。
その後、具体的な事例を示しながら、自身が育てたい生徒像や目標達成のために協働した同僚や管理職との取組について丁寧に説明してくださいました。
宮森先生の話を聞いた後、参加者は学生やさまざまな世代の教員、地域の方々と小グループに分かれ、話を聞いて感じたこと、考えたことについて語り合いました。
最後には、元教え子で現在は市立高校の教員になった先生に、宮森先生から赤いバトンが手渡されました。
参加した方々の感想
● 宮森先生の「人生」そのものを感じました。私が思う「先生」とは「生きざま」だなと思っています。どう面白がりながら生きる姿を見せるか。宮森先生のような方が増えるともっと面白くなりそうと感じました。
● 今まで実践されてきたことに対するねらいなどを知ることができ、非常に有意義な時間でした。本日聞いたことを踏まえ、自分の学校でどのように実践していくか検討していきたいと思います。
● 教員を目指そうと再び思える会でした。宮森先生のパワーに圧倒されました。今日の参加者のみなさんのように、生徒のことを一緒に考えることのできる大人になりたいです。
● 明日からの活力をいただきました。「○○高校が、先生方の働きたいと思える学校にしたい」という言葉は感動した。
● 教師になって2ヶ月が経ち、生徒だった頃には分からなかった、知らなかった仕事や楽しさを実感しています。本日の講演では、「あの活動はこんな思いがあったのか!!」という発見がたくさんでした。
生徒たちの学びは先生たちの学びと相似形であると言われています。
今後もSCOPでは、我々教員が主体的に学び続けることができる場をつくっていきたいと思います。
「SCOP」とは、市立高校に勤務する教員同士が、関心や課題・熱意などを共有し、実践交流などを通して、学びを深めていく自主的集まりです。
Sapporo Community Of Practice(サッポロ・コミュニティ・オブ・プラクティス)の頭文字で「SCOP」といいます。