大通高校生とグラント高校生が熱い交流!〜ポートランド・グラント高校生受入再開!〜

7月10日(月)13時に札幌市の姉妹都市であるポートランド市のグラント高校から20名と親の会の方々が大通高校を訪問し、わずか4時間の訪問ではありましたが、大通高校の生徒と濃くて熱い交流が繰り広げられました。

20名のグラント高校生はみな日本語を学んでいる生徒で、7月1日から18日までの期間、札幌市に滞在しました。札幌国際ユースホステルに宿泊し、市長への表敬訪問をはじめ、市立高校の学校祭を訪問したりホームビジット、市内の高校生とのレッツトークプログラムに参加したり、グループでの市内自由研修をしました。

午前に札幌市長表敬訪問をした後アメリカ総領事主席領事とのお話、夕方の「レッツトーク」でのポートランド紹介の準備。そして、12時30分、大通高校に到着。生徒や先生の他に、七夕の吹き流しや短冊を貼る笹に見立てたツリーが迎えました。グラント高校の生徒たちは、DORIスペースで、持参の昼食をとりました。受付や交流プログラムは遊語部の生徒が率先して担当してくれました。

受付では、七夕のツリーに飾る短冊も配られました。

13:00から池田吉利(いけだよしかず)校長から「Welcome!」と挨拶を述べられた後、生徒会長の名達諒(なだちりょう)さんからの歓迎の挨拶。最後にはグラント高校の代表の生徒から日本語で挨拶をしました。

その後20分間は遊語部のメンバーで、交流プログラムが繰り広げられ、カードを使ったゲームをしながらペアになって記念写真撮影をしたり、おしゃべりをし合い、笑顔でいっぱいになり、和やかなムードになりました。

       

トイレ休憩の後、予め予定していた授業を体験しに、担当の先生方の誘導に従って、それぞれ希望した教室に移動。

通常の授業(13:30〜15:00)の中に、それぞれ30分ずつ参加するという形で授業を体験しました。

授業体験① は最初の30分間、A「世界史研究」(三国時代〜隋唐時代)とB「 異文化研究」(ジェンダーに関わる問題)                                                    世界史研究では英文でのワークシートと映像を使って主に中国の歴史の授業、異文化研究ではそれぞれの国や学校での男女の区別や格差についての意見交流をしました。

授業体験②は中間の30分間、C「ミツバチプロジェクト」(養蜂場内検)、D 英語コミュニケーションI(互いの学校生活についての交流)とE 総合英語(外国人観光客に対する接客を学ぼう)                                                                       ミツバチプロジェクトではたまたまボランティアの方々が作業する日と重なり、巣箱を見たり、採蜜の体験をしました。英語コミュニケーションと総合英語ではグループに分かれてそれぞれの学校生活に対する質問をし合いました。

      

授業体験③は最後の30分間、C「ミツバチプロジェクト」(養蜂場内検)、F 体育(バドミントン)とG「食文化」(日本のダシ=うま味成分について)                                                      ミツバチプロジェクトは最初の時間から継続し、体育ではバドミントンのダブルスの打ち合いをしました。食文化の授業ではオンラインで新潟食料農業大学の比良松道一教授が講義している途中に加わり、3種類の日本のダシの味見をして、自分の好きな味を答えました。ほとんどが「昆布」を選びました。教授の予想とは違ったようです。

      

最後は多文化交流ワークショップ(15:10〜15:55)は311教室に集合し、アロマバームワークショップ!遊語部の部員が運営し、アロマバームを自分で作って、好きな香りを比較しながらおしゃべりをして楽しみました。           

           

あっという間の4時間でしたが、とても良い交流の場になったようで、みな、名残惜しい表情で記念写真を撮りました。最初に配られた短冊に日本語で望みを書き入れ、ツリーに飾る生徒や、ハチミツの購入を申し入れる生徒もいたり、ラインのIDの交換をし合う生徒もいました。 

           

                                   

遊語部の部長、平賀桃子(ひらがももこ)さんと斎藤美楽希(さいとうみらの)さんに伺いました。                            とても楽しくできて良かったです。二人ずつ組んで写真を撮ったりするアイディアも部員みんなで考えました。準備期間が短かく、部員が集まるのも大変でしたが、なんとかできて良かったです。最近は交流そのものがなかったのでとても張り切りました。

担当の杉山譲司(すぎやまじょうじ)先生に伺いました。                                                           とにかく準備期間が短く、授業体験が組めるのか不安でしたが、授業の中に30分間だけの交流をさせてくれる先生を募集したところ、すぐにたくさんの先生が手を挙げてくれたおかげで授業体験が充実しました。通常の授業の中にいきなり外国の生徒が入室してくるのですからやりにくさもあるんじゃないかと思いましたが、自分の授業も含めて、みな楽しそうに、生徒同士もニコニコしながら交流できているのを見て、とても嬉しかったです。

池田吉利(いけだよしかず)校長先生にも伺いました。                                                     挨拶では私が最も緊張していたようですね。挨拶は短くしました。遊語部の生徒だけではなく、交流に参加してくれた生徒や授業の中で交流してくれた生徒、そして、こんな期間の中で準備してくれた先生方にも感謝したいと思っています。大通は素晴らしい学校だと改めて思いました。

              <札幌市立高校とポートランド市立グラント高校との交換交流について>                                                    1959年11月姉妹都市提携が実現。1969(昭和44)年より始まった英語弁論大会の成績優秀者がポートランドに派遣されるなど、姉妹都市交流を促進する事業を行っていました。2010(平成22)年6月、ポートランド市教育委員会から札幌市教育委員会に対し、日本語を学ぶ生徒のための「ポートランド日本語イマ-ジョンプログラム2011年日本夏季研修」への協力依頼があり、新たに、札幌国際プラザを窓口として、市立高校全体で受け入れることとなりました。2012(平成24)年2月、さっぽろ雪まつりの時期に、初めてグラント高校生5名が来札しました。その後、2012(平成24)年6月にグラント高校生の夏季研修が初めて実施されました。                                                                     さらに、2013(平成25)年度からは、市立高校生のポートランド・グラント高校派遣事業が始まり、2014(平成26)年3月に実施し、札幌市とポートランド市の高校生相互派遣交流が実現しました。2019(令和元)年度にはポートランド・グラント高校生受入(6月15日(土)~7月15日(月))は実現しましたが、新型コロナ感染症の影響でそれ以降は、昨年度まで実現できませんでした。市内高校生のポートランド派遣についても現在中止のままになっています。しかし、今年度はポートランド・グラント高校生の受入が再開されることになりました。

「札幌・ポートランド 姉妹都市提携60年のあゆみ」/2020年12月発行/ 札幌市総務局国際部交流課23ページ参照

 

 

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