8月28日、清田高校の「総合的な探究の時間」において、「SDGs×探究人インタビュー」が開催されました。このインタビューは、生徒たちが社会で活躍する探究人たちから、経歴や仕事内容、それに至るまでの背景を聞き、熱意に触れることで、自身の学びや社会貢献への興味を深めることを目的としています。
街づくりの専門家、猫や犬のための不妊去勢手術専門病院、デザイナー派遣事業、看護学部の研究者、電気通信研究所など、多様な業界と大学研究者の探究人たちに来ていただき、リアルな話をお聞きしました。
全12名の探究人から、生徒は2名を選択してインタビューしました。その中から、2名をピックアップしてご紹介します!
探究人①一般社団法人 meico/Mobile VET Office 大門 正明さん
まず一人目は、一般社団法人 meico/Mobile VET Officeの大門 正明さんです。
Mobile VET Officeは、北海道で唯一の野良猫や地域猫、保護猫のための不妊手術専門の動物病院です。江別を拠点に移動式診療手術室を用いて、道内全域で出張手術を行っています。
大門さんは、自身の経験をもとに「人の目を気にしていては何もできないし、失敗を恐れてはいけない」と生徒たちに伝えました。また、「模範解答を出そうとするのではなく、自分の素直な気持ちに従って生きていくことの大切さ」についてもお話しくださいました。
- 高校生Aさんの感想
模範解答を出そうとせずに自分の素直な気持ちに従って生きて行きたいと思った。また、インタビュー中に何度もおっしゃられていた、失敗を恐れないというのを心に留めておきたい。
探究人②北海道大学 大学院教育学研究院 篠原 岳司さん
二人目は、北海道大学大学院教育学研究院の篠原岳司さんです。篠原さんは教育行政学や教育経営学を専門とし、これまで北海道や福井県、さらには米国で教育現場を研究してきました。篠原さんは、アメリカ留学中に経験した貧困格差や人種差別の現実に衝撃を受けた経験を語り、そこから得た「分からないこと探しの勉強」の重要性や、「人との出会いが人生を変えた」ことについて話されました。また、様々な土地で多くの人々と出会う中で、誰もが「適切で平等に学べる環境」を作りたいという自身の軸に気付けたと教えていただきました。
- 高校生Bさんの感想
自分は理系に興味があったので、あえて真逆の探究人の話を聴いてみた。初めは全く興味のない分野でしたが、篠原さんの話を聞くことで新しい発見があり、もっと教育について学んでみたいと思えた。 - 先生の感想
探究活動には成功というものはなく、完成すればそれで終わりというわけでもない。今回の講話が刺さった生徒もいれば、そうでない生徒もいるが、いつか大人になった時に『あんなことを言っていたな』と何年か先の一歩に繋がるために、今は種をまいていきたい。