【札幌開成のIB教育①】文化と歴史を学ぶDP【☆市立高校記者クラブ☆】

市立札幌開成中等教育学校・DPコース、記者クラブ5年生(高校2年生)、宮﨑ほのかです!
今回から「札幌開成でのDP」シリーズとして、札幌開成で行われているDP(Diploma Programme)の学びについて、実際にその教科を受講している生徒の生の声とともに、詳しく紹介していきます!

DPとはIB(国際バカロレア)のプログラムの1つであり、探究的な学びが特色として挙げられます。IB教育やDPでの学びの仕組みについて興味がある方は、前回の記事札幌市立高校で唯一のIB校・札幌開成のIB教育とは?をご覧ください!

札幌開成では、週に2セッションの授業を受けるSL(Standard Level)と週に3セッションの授業を受けるHL(Higher level)を選択することができます。

Group1: 文学(Japanese A)

記念すべき1つ目の教科は「文学」です!日本語で書かれた作品はもちろん、翻訳作品、詩、戯曲(演劇などで使われる台本のような読み物)など、様々な形式の文学作品を取り扱います!

実際の授業は、2〜4人でのグループワークを中心とし、1つの作品の特定の章・描写・モチーフなどに焦点を当てながら作者の選択(作者がその描写を選んだ理由)や作品で描かれているテーマなど、より深めていきたい描写について積極的に議論を行います!

HLを受講している福田啓斗さんによると、「初めてその作品を読んだ時は意図がよく分からない描写があるけれど、お互いの意見を交流して解釈を深めていく内に、その描写に対する作者の考えを読み取れるようになる」ことが文学の魅力の1つだそうです!

納得のいく解釈を見つけるまでは悩んでしまうことも多いですが、自分なりの考え方に辿り着けた時、些細な描写が点と点のように繋がっていく感覚は文学の授業でしか味わうことのできない快さを感じます♪

Group2: English B(英語)

札幌開成においてHLの受講が必須となっているEnglish Bでは、文法などの形式的な英語を学ぶのではなく、英語を通して環境問題・AIなどの社会的なトピックを取り扱うことが特徴です!

文化や考え方などの様々な事象が複雑に絡み合う社会問題について取り組むとなると、自分の語彙や表現の幅に限界を感じたり、自分の伝えたいことが上手く相手に伝えられずに悔しい思いをすることも少なくありません…。

しかし、DP生の佐藤和楓さんは「英語は学びのツールとして、他の教科や日常生活などの身近な場面でも応用できるので、英語を強力な味方にしていきたい!」と前向きに今後の意気込みを語ってくれました!!

ネイティブの先生からイディオムや海外の文化を教えてもらったり、英語の小説を読み進めていくことで言葉の細かなニュアンスを学ぶことができ、文化や考え方について新たな視点や発見が得られる、刺激豊かな授業です!

Group3: History(世界史)

DPのHistory SLでは、一般的な高校のように幅広く歴史を学ぶのではなく、なんと第一次世界大戦と第二次世界大戦のみを取り扱います!範囲がかなり限定されているため、「なぜ戦争が起きたのか」「どのように影響が広がったのか」など、戦争に関する資料やエビデンスを収集しながら深く掘り下げていくことができます。

収集した資料を「筆者の立場」や「時代背景」などの視点で多角的に分析したり、それを用いて自分の考えを論理的に組み立て、プレゼンテーションやディベートなどで共有する機会も設けられています!

原田紫颯さんはHistoryを「全科目を横断できる科目」だとし、「Historyでの学びが化学など理系分野の発展とも関連していることがあり、学びを様々な方向から発展させていくことができる」と教えてくれました!


今回は文学・English B・Historyと、3つの文系教科の授業について紹介していきました!筆者は様々な視点から物事を捉えることができるこれらの3教科が大好きですが、次回紹介するGroup4の理科科目も、探究心が思わず刺激されるような教科ばかりです♪

ぜひ次回の記事もお楽しみに!

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