2023年3月25日(土)第11回SCOPを平岸高校にて開催しました!
「SCOP」とは、市立高校に勤務する教員同士が、関心や課題・熱意などを共有し、実践交流などを通して、学びを深めていく自主的集まりです。
Sapporo Community Of Practice(サッポロ・コミュニティ・オブ・プラクティス)の頭文字で「SCOP」といいます。
今回のテーマは「これからの生徒指導を語ろう」。
昨年12月、12年ぶりに改訂された生徒指導のガイドブックともいえる「生徒指導提要」ですが、よりわかりやすく気軽に読めるものをと、藻岩高校の對馬先生がこれを図解にするプロジェクトを立ち上げ、この度完成したものをご披露くださいました。
今回のプロジェクトのきっかけは、数年前に遡り、一冊の本の紹介から始まります。
2019年に平岸高校の金子京平先生が、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』という新書を對馬先生に紹介しました。
その本を読んだ對馬先生は、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』をはじめとして、様々な本の図解を作成し紹介する「きょん」という方のwebサイトに辿り着きました。
そこで對馬先生は、「評論文を読み、情報同士の関係性について理解を深めながら、内容が的確に伝わるように図解を作成する」という現代文の授業のアイディアを思いつき、4年の時を経て、図解を作成する現代文の授業を2023年1月に藻岩高校で実践することになりました。
對馬先生は、「生徒がやることは教員もやる」という考えを持っており、自身も図解を作成することにしましたが、図解作成が想像以上に様々な学びに繋がることを実感しました。
そこで、2022年12月に生徒指導提要が12年ぶりに改訂されたことを受けて、「教員が生徒指導提要を分担して図解する」というプロジェクトを企画し、藻岩高校と平岸高校の若手教員に声を掛け、この度の生徒指導提要図解プロジェクトが発足しました。
冒頭で、プロジェクトを始めたきっかけ、どのようにして仲間を集めたか、プロジェクトの目的などをお話いただきました。
各章、色は3色、同種のテンプレートを使用しまとめられており、大事なポイントが図を用いて記され、長い文章を読み解くよりも、抵抗感なく読み進められる内容になっています。
(図解pdf)
後半は、生徒指導の構造(2軸3類4層)に基づいた問いについて、ワークシートをもとに、グループで話し合いました。
参加者からは、
・1つ1つの対話の時間が長く設定されていたお陰で実りある話し合いになった。
・生徒指導提要をつくるということがきっかけとなり、市立高校教員の輪が広げられたのでとてもよい経験になった。
・各学校の状況や先生の考えをたくさん聞けて、今まで見えてなかった視点に考えが及んだり、また自分の意見を伝えることで考えが整理され、本当に勉強になった。
今回はSCOP企画者による企画ではなく、発表したい先生がアイディアを持ち込んでの開催となりました。
SCOPは市立高校に勤務する教員同士が、関心や課題・熱意などを共有し、実践交流などを通して、学びを深めていく自主的な集まりです。今後も市立高校の先生方の多様な専門性、多様な実践を学び合い、よりよい学校づくりの力にしていきたいと思いました。
「生徒指導提要 図解プロジェクト」
プロジェクトメンバー
藻岩高校 對馬 光揮先生 (第1章担当)
平岸高校 金子 京平先生 (第2章担当)
平岸高校 長谷川 雄是先生(第3章担当)
平岸高校 石黒 楓也先生 (第4章担当)
藻岩高校 市澤 慧太郎先生(第5章担当)
平岸高校 広島 歴人先生 (第6章担当)
藻岩高校 溝江 敦樹先生 (第7章担当)
藻岩高校 武田 幸大先生 (第8章担当)
平岸高校 吉田 向夏先生 (第9章担当)
藻岩高校 福田 さとみ先生(第10章担当)
藻岩高校 菊池 拓真先生 (第11章担当)
藻岩高校 平田 琴音先生 (第12章担当)
平岸高校 清水 梨緒先生 (第13章担当)
お問い合わせ 藻岩高校 對馬光揮 koki.tsushima@sapporo-c.ed.jp