旭丘高校数理データサイエンス科の生徒が「ハートフルネスワークショップ」に参加しました♡

7月1日(土)旭丘高校の数理データサイエンス科の生徒北海道大学COI-NEXT「こころとカラダのライフデザイン共創拠点」(※)主催による「Heartfulness WORKSHOP」に参加しました。会場は、北海道大学フード&メディカルイノベーション 国際拠点、 1F 多目的ホール。 

講師スティーヴン・マーフィ重松氏(スタンフォード大学心理学教授)で、ハートフルネス・ラボの創設者。健康と能力開発プログラムで教育イノベーションプログラムを開発。マインドフルネスに創造的な表現、変容をもたらす学びを統合させたハートフルネスを導入し、伝統的な智慧とアメリカ最先端科学を取り入れながら、EI(感情的知性)、生きる力や人間力を高める革新的な授業を行っている先生です。 

このワークショップの内容:自分と他者との関係の中で、自己肯定感を高めることや、なぜ生きるのか、自分自身や社会の変容などを考える「体験」をして、 教授からの講義のほか、ありのままの自分と他者を認め合うことや マインドフルに生きることの大切さを、様々な方法やエクササイズを通じて学びます。今回のワークショップは北海道大学から市内の高校に案内され、旭丘高校では数理データサイエンス科の「サイエンスアカデミー」第2回のプログラムとして、参加者を普通科にも広げて募りました。                                                                                                 参加者:旭丘高から7名の他、開成中等教育学校、月寒高校、啓成高から数名ずつも参加していて全部で25名。引率の先生方も生徒と同じく参加していました。

最初に吉野正則氏(北海道大学 産学・地域協働推進機構 社会・地域創発本部 本部長)挨拶をした後すぐに講師と助手を務める奥さんのちなさんを紹介し、ワークショップが始まりました

講師自身がアイルランド人の父親と日本人の母親の子であり、日本の精神文化にも精通しており、ハーバード大学での心理学博士の学位を取得、今回助手を務めた奥様のちなさんも日本人で、禅と共通するようなお話も多く出されました。ペアでまたは数人のグループで、また全員が混じり合うような形でエクササイズを何度か繰り返しながら、マインドフルネスからハートフルネスまでの体験が行われました。

<エクササイズ> 「大切にしてくれた人を思い浮かべてみよう!」というテーマで参加者はそれぞれ色々な人を思い浮かべました。

<エクササイズ> 「あなたは何に感謝していますか?」をテーマに、ペアワーク。そしてグループワーク。相手の名前を呼び、その人にボールを投げる。受け取った人は次の人の名を呼びボールを渡していく。グループを代えながら何回か繰り返しました。終了後ちなさんが、どうやったらうまく投げられたかを聞いていきました。名前を呼んで相手の目を見て投げることが大切だと意識することができたようです。                                                     そのあとはグループに2個のボールを入れて同じように繰り返しました。今度は相手の目を見ることと同時に、もう1個の行方を感じることがむずかしいと感じる人が多かったようです。

さらにお話は、東京大学で勤務していた時の話題や映画「男はつらいよ」の中のセリフから「生きる意味」についての一つの答えを紹介、ハーバード大学での研究の紹介をしながら、次第にマインドフルネスとハートフルネスの内容に進んで行きました。

10分間の休憩の後再開されました。

<エクササイズ> 英語での声かけをしました。セリフは ”I see you.” 相手の目を見て声をかけました。その後、今度はさらに、ペアで会話をしました。 ”I see you.  I am here.” とお互いに言い合いました。「相手の感情が伝わってくる感じがした」「目を合わせる時間が長くなった」「さっきより、終わった時の笑顔が増えた」「お互いの存在を確かめている感じがした」などの感想が聞かれました。

<エクササイズ> 今度はパートナーを見つけて、”Who are you?”と尋ね、相手はそれに答えるエクササイズ。最低でも10回繰り返してください!と指示されました。日本語でも英語でもよかったのですが、最初は英語で答えていてもだんだん日本語になっていきました。「自分のことを言うのは簡単そうで簡単じゃなかった」「人には言えない自分がいた」「忘れていた自分を思い出した」などの感想が聞かれました。

<エクササイズ> 3人1組になり、このワークショップに参加して得たもので、持ち帰りたいものを発表し合いました。「自分というものをかなり意識できた、と同時に相手のことも意識しなくてはいけないと感じたこと」「エクササイズをした後の皆さんの感想を聞けたので、自分と同じだと思ったり、違うなあと持ったりしたしたこと」「最初は何のワークショップかよく理解できてなかったけど、自分と相手を意識すること、思うことができるようになった」など。

<エクササイズ> 先ほどと同じ内容を今度は全員で大きな輪になり発表し合いました。

<エクササイズ> 最後に、”I like you as you are.”(ありのままのあなたが好きです。)とちゃんと相手の名前を入れて言い合いました。生徒同士でも生徒と先生でも先生同士でもみな同じく、すっかり、笑顔になり、相手の目を見ながら話せるようになっていました。

最後に、集合写真を撮ってワークショップは終了しましたが、その後1時間ほど、生徒が講師に質問したり、参加者同士で話に花が咲いていました。

<旭丘高校の生徒の感想>

Aさん:エクササイズをとても楽しむことが出来、これからの生活に活かしていきたいことが沢山あったので良かったです。また英語も学べたのでいい機会だったと思います。

Bさん:講座を受ける前は英語だけの講座と聞いていたので、少し不安でしたが意外と内容を理解できたのでよかったです。I see you.やI love you.など不安言わないことをいろんな人に言ったりなど、普段じゃ絶対にしないことしてみて、目を見て話すだけで相手と心が通じ合ってる感じがしたと、不思議な体験がありました。ただ聞いたり、黒板を写してるような授業ではなく、エクササイズも含めた考えたら、動いたりする授業の方が面白いと思いました。ワクワクドキドキすることを見つけたいと思いました。

Cさん:今回のサイエンスアカデミーでは、心の余裕を持たせることの大切さを学ぶことができました。入学して勉強や部活動などがきつくなり、心の余裕がなかったのですが、この講演で様々な事を学んだので日常生活で実践し、心の余裕のある生活を送りたいです。

Dさん:心理学に興味があり、参加したが、マインドフルネスやハートフルネスについてはほとんど知らなかったため、知れて良かった。また、英語の講義だったからこそ、知らない高校の人ともフレンドリーに関わることができて良かった。またこういう心理学関係のがあったら参加したい。

旭丘高校では、秋にこの講座を学校で実施したいと考えているそうです。楽しみです。

 

 

 

 

 

 

関連記事

  1. みなみの杜高等支援学校「杜cafeのパン」出張販売 in …

  2. 市立高校学校と地域をつなぐコーディネーターのご紹介!株式会社…

  3. 市立高校学校間連携指定事業 アニマドーレ2024第2回【農家…

  4. 市立高校コンシェルジュのご紹介!株式会社すみか

  5. 旭丘高 数理データサイエンス科 SDS(Sunrise Da…

  6. 藻岩高校の実践レポート「持続可能なスポーツを考える参加型授業…