「EzoLEAPDAY」は「歩こうとした、新しいことに挑んだ多くの学生を応援する場」として一般社団法人Ezofrogsの大湊亮輔(おおみなと りょうすけ)代表理事を実行委員長に、札幌市教育委員会が後援して開催されました。
様々なプログラムの中で、今年度終了した『アニマドーレ2023』に参加した高校生、そして大学生を含むスタッフ、総勢約50名が集合。会場は熱気に包まれます。
アニマドーレ経験2年目となる大学2年生村上泰都(むらかみ たいと)さんの進行で、まずは「アイスブレイク」。「しゃべらずに、誕生日順に輪になろう。」この輪をもとに見事に5つのグループができあがり、テーブルへ。
自己紹介の後、今年のアニマドーレのさまざまな活動を振り返り、それぞれ付箋に感想・思いを書き出し、共有します。テーブルはたちまち付箋でいっぱいに。
◆余湖農園体験(7月)・・・「そば作り楽しかった!」 「逆再生クイズ楽しかっ
た!」「でかい虫からちっちゃい虫まで」 「わさびじょうゆに目覚めた」 「雑草抜きの達成感すごかった!」「農家さんの大変さが分かった」
◆バスツアー(8月)・・・「とうもろこしうまい。ザンギ、ブルーベリー」「濱本さんのところの機械すごい」「最新のトラクターについて聞くことができた」「足るを知る」
◆酪農学園訪問(9月)・・・「牛の飼料の備蓄方法に驚いた」「目標がある大学生の話を聞けた」「野生動物と人間の軋轢」「糖分の実験」「海外の乳製品、牛乳が余っている話」「アイスがとてもおいしかった」
◆アニマドーレ学校(10月)・・・「安いことだけがお客さん思いではない」「販売するのに関わる人がたくさんいた」「めずらしい野菜が北海道で生産されていることを知った」「分からなかった野菜の値段決め」
◆食べるたいせつフェスティバル(11月)・・・「みんなの力が合体した瞬間」「はじめて消費者の方と直接会えた!」「生産~消費を経験できて、多くの人に支えられて野菜をたべられていることを学びました!」「セッティングは難しかったけど、配置を考えてかわいく並べるのが楽しかった」「最後にたくさんのお客さんが来てくれてうれしかった!!」
続くセッションは、「アニマドーレ“卒業生”」で、現在に至るまで大学生スタッフとしして長く関わっているお二人の話。お一人目はアニマドーレ7年目となる教育大札幌校 理数教育専攻4年の岩田怜馬(いわたりょうま)さん。開成中等教育学校で4年次~6年次まで経験、その後現在まで学生スタッフ。
お二人目はアニマドーレ5年目となる藤女子大学人間生活学部4年の井瀬 菫(いせ すみれ)さん。大通高校で3年間アニマドーレに参加
Qお二人の参加のきっかけは?
岩田 「乗りと勢いで・・・情報の先生にスライドを見せられたことがきっかけで参加しました。何でも突っ込んでみる、何でも挑戦するという思いでした。」
井瀬 「担任の先生の勧めです。参加してみてすごくよかった。居心地が良い。スタッフも気さくでとても話しやすい」
Q 印象に残っている言葉、得たものは?
岩田「『食べることは生きること』このことばが一番印象に残っています。食べることへの敬意。 食べ物の大切さ。好き嫌いがあっても挑戦すること。」
井瀬「いろいろな視点から食を見ることができます。そうした経験の中から『生活で農業ゼロで生きている人はいない!』、何らかの形で農業に関わってることを学びました。」
Q 今後に向けた決意表明を
岩田「これから小学校の教員になります。食育の分野の大切さを忘れずに、小さい時から食の大切さを伝えたい。さらに食育の知見を深めたいと思います。そして皆さん、是非スタッフに!」
井瀬「5年間で学んだことがたくさんあります。家庭科の先生を目指しますが、感じてきた学びの場の安全感、安心感・・・自然にそうした空気がつくれて、コミュニケーションが取れる先生になりたいと思います。」
ワークショップ後半はスタッフの札幌大谷大学2年生の島田遼太(しまだ りょうた)さんが進行。
<アニマドーレのスタッフを知ろう>各テーブルにあてられた大人スタッフからアニマドーレにかかわった経緯や熱い思いが語られ、それを各テーブルの高校生が共有します。
<アニマドーレの魅力って何だろう?>
<高校生に伝えたい魅力は?>
自分が体験して感じた、またスタッフの語りを聞いて感じた魅力、後輩に伝えたいアニマドーレの魅力って?・・・島田さんからはこうした問いかけがありました。
これを踏まえ、 <3年後のアニマドーレを考え、書き出してみよう>
◆体験して感じた魅力は? 後輩に伝えたい魅力は? そして3年後は?各テーブルのメンバー、どんどん付箋を埋めていきます。・・・付箋が途中で尽きるアクシデント!・・・あとは模造紙にダイレクトに書き込み!それほど泉のごとく湧き出る思い!
「学校外の高校生や大学生・大人と関われる機会」「あたりまえの裏を知る」「あったかい空気感」「学校ほど堅苦しくなくて楽しい」「人生の視野を広げる」「一度やってみよう、ここでしかない魅力がある」
「成績をつけようとする教師の目を気にせずにのびのびと自由に活動できる」「土に触れて土地を感じることができる」「牛を近くで見られる」「“大学”という場所にひと足早く行ける!」
とてもユニークなことばが机上いっぱいに広がりました。
これを踏まえ、3年後のアニマドーレでやりたいプログラムについてグループごとに話し合っていきました!
「青空レストランをやりたい!」や「みんなで農家に泊まりたい」など今年度のプログラムにはなかった新たなアイデアがたくさん出てきました!中には、年明けにすぐ動き出したいという声も!
今年は1・2年生の参加が多かったアニマドーレ。
最後に来年も参加したいかと聞いてみると多くの人が手を挙げる結果に。
来年度に向けて次に進み始めているアニマドーレでした。