市立高校学校間連携指定事業 アニマドーレ2024第6回【アニマドーレ学校】

9月14日(土) 今年度6回目のプログラムは「アニマドーレ学校」です。
「農業・農村ふれあいフェスタ」に向けての準備をしました。
開成中等、新川高校、大通高校から18名の生徒が参加。

司会はアニマドーレスタッフ北海道科学大学の村上 泰都さん。
大学生から大人まで、その日によって進行役が変わるのもアニマドーレの魅力のひとつです。
まずはアイスブレイクから、「今日も楽しいことが始まりそう!」と思うようなスタートでした。

〇ここまでの振り返り
グループに分かれて、今年度のこれまでの活動を振り返り、新しい発見や学んだことについてみんなで共有しました。

「コープさっぽろの販売体験をしたときに、バスツアーで訪問したアグリコラさんの卵を買った」
「中仙道くんのお話が同い年とは思えない内容で、びっくりした!」
「酪農学園大学のアイスがとてもおいしかった!」

など、それぞれに楽しかったことや印象深かったことを話しました。
高校生もスタッフも、同じ体験をしても感じ方や印象に残っているポイントが違い、興味深かったです。

〇プロ講座
二人のアニマドーレスタッフが「プロ」としての経験を話してくれました。

・コープさっぽろ / 伊藤翔平さん
コープさっぽろの元バイヤーである伊藤翔平さん。
食材が消費者の手元に届くまでには、どんな旅をしているのか?というお話から、食卓に食材が並ぶまでにはたくさんの人が関わっていることを学びました。
バイヤーという仕事は、「どういう見せ方をしたら手に取ってもらうことが出来るか?」「他店も考慮してどれくらいの価格が良いか?」「どれくらいの量を仕入れるか?」など、さまざまなことを考える責任の大きな仕事だと改めて気付きました。
コロナ禍になって、売れたものや、逆に売れなくなったものがあり、その理由は?というクイズをみんなで考えたり、楽しみながら流通の仕組みを教えてくれました。
例題/
「クリームチーズと納豆とお好み焼き粉は売れた。口紅と風邪薬、酔い止めは売れなくなった」さて、あなたは何故だと思いますか?

・デザイナー / 新井田早栄さん
デザイナーやイラストレーターとしても活躍している新井田早栄さん。
最初は、デザインすることより観察することが好きだった幼少期から、デザイナーになるまでについて。
そして、デザインする上での大事なポイントとして、
「デザインはラブレターを書くことに似ているんです。興味が無い人にラブレターを書くことは出来ないから、まずは好きになることから。そして、どうすれば最後まで読んでもらえるか?どうすれば人の心を動かせるか?と、考える時間が8割くらいで、実際に手を動かす時間は2割くらいなんです」
世の中にあるさまざまなデザインは、単に綺麗に仕上げているだけではなく、ちゃんと意図を持ってデザインされている、ということを教えてくれました。
また、進路や将来についての「今自分が大切にしていることを大事に選択をするといいですよ。いつでも選択をし直すことはできるので、間違いはないんです」というお話は、高校生にも響いていたようです。

〇午後からは・・・
バイヤーチーム・POPチーム・クイズチームに分かれて準備をスタート!

バイヤーチームは農家体験バスツアーで訪れた農家さん(2ヶ所)から、どの野菜をどれだけ仕入れていくらで売るか、などを検討しました。今年の目標は「脱赤字!」。去年は赤字になったこともあり、今年は黒字で終える目標を掲げました。仕入れ、売上、どれだけ売れば黒字にできるか?など、初めて考えることに、ワクワクしながら話し合っていました。

POPチームはバイヤーチームが選んだ販売する野菜の「ポップ」を作成しました。短時間で全てのポップを完成させるためにフォーマットを用意していたのですが、「フォーマット通りに作らないとダメですか?」「自分の中にアイディアがあるのですが」など、結果的にそれぞれがイメージしたPOPを作成、今年もバラエティ溢れる素敵なPOPが出来上がりました。

クイズチームは、クイズのルールを考えたり、事前にスタッフと生徒から募集したクイズを見て、どのクイズを採用するかを検討しました。その後、クイズコーナーの看板を作ったり、問題にイラストを添えたクイズを画用紙に描いたり。今年初めて挑戦するクイズコーナーも盛り上がること間違いなし!という雰囲気が滲み出ていました。

〇最後にそれぞれのチームの成果発表

バイヤーチームは、お客さん役と店員さん役で当日の接客のシュミレーションを披露してくれました。演劇部顔負けの明るく楽しいシュミレーションに笑い声が絶えませんでした!

POPチームは各々作ったPOPを持ち、工夫した点を発表しました。他のチームがびっくりするぐらいの仕上がりです!フォントやイラスト、周りの装飾などにもこだわって作られていました。

クイズチームは、実際のクイズを出題して他のチームが体験!限られた時間だったにも関わらず、かわいいイラストや図解入りの回答もあり、それぞれが得意分野を活かした作品が並んでいました。

朝9時から夕方5時まで、少し長い1日でしたが、「農業・農村フェスタ」が、もっともっと楽しみになる、そんな日になりました!

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