10月31日、清田高校にて「ブルガリア大使講演会」が開催されました。
参加したのはグローバルコースの2・3年生で、特別講師としてブルガリア共和国の特命全権大使であり、初の女性大使であるマリエタ・アラバジエヴァさんをお招きしました。
今回の講演会は、2007年より開催されていて、EUの加盟国大使が日本各地の中学・高校で出張授業を行う「EUがあなたの学校にやってくる」の一環です。EUの役割や日本との関係を理解し、グローバルな視点を育むことを目的としています。
EUとブルガリアについて
体育館での全体講義では、EUの概要やブルガリアの特徴、そして世界の国際問題(人権・人種・ジェンダー・飢餓)への取組みについて、クイズを交えながら講演していただきました。特に生徒の関心を引いたのは、ブルガリアと北海道の共通点や文化の紹介です。
・ブルガリアと北海道の気候:ほぼ同じ緯度に位置することから、どちらも四季がはっきりしている点で共通しています。
・ブルガリアのヨーグルト:みんなお馴染みブルガリアといえばヨーグルト。長寿や健康の秘訣とされ、発祥地として知られています。
・バラオイル:世界的に有名なブルガリアのバラオイルは高品質で、1kgを作るためには約3,500kgものバラの花びらが必要とされる貴重な品です。
質疑応答
全体講義が終わった後、昼休みには30名ほど集まり質疑応答が行われました。
生徒からは「ウクライナ難民の受け入れについて」「ブルガリアの教育が重視すること」「大使としての仕事のやりがい」など、質問が寄せられました。
アラバジエヴァ大使は、「若い皆さんにEUや母国ブルガリアについて直接伝えることができるのが、この仕事のやりがいです。特に、皆さんのような若者が今何を大切にしているのかを知ることは非常に意義深い」と語りました。
さらに、大使から生徒たちに「10年後、20年後の日本をどんな国にしたいですか?」という質問が投げかけられ、生徒たちは「差別のない社会にしたい」「英語がみんなにとってもっと身近なものになっていてほしい」といったビジョンを共有しました。
この講演会を通じて、生徒たちはブルガリアやEUについての理解を深めるとともに、自分たちの将来についても考える良い機会となりました。