6月12日、札幌市の秋元克広市長を表敬訪問したのは、札幌開成中等教育学校6年の栗林輝さんです。
栗林さんは先月、アメリカで開催された世界最大級の高校生科学技術コンテスト「リジェネロン国際学生科学技術フェア(ISEF)」に出場し、最高賞にあたる「ジョージ・ヤンコポーロス革新賞」を受賞しました。世界中から集まった若き研究者たちの中で頂点に立つ快挙で、日本人としても大きな注目を集めています。
世界を舞台に認められた研究力
栗林さんが取り組んできたのは、折り紙や自然界に見られる複雑な構造を数学的に解析する研究です。
葉っぱが開いたり閉じたりする仕組みや、宇宙空間で展開される太陽光パネル。一見すると異なるものに見えても、その中には共通する構造があります。栗林さんは、その動きを新しい手法で解析し、これまで難しかった複雑な構造の理解に挑んできました。
この研究は、宇宙工学や建築、防災分野など幅広い応用が期待されています。災害時に活用できる折りたたみ式シェルターや、新しい建築構造物など、未来の技術につながる可能性を秘めています。
「世界に飛び出したい」という原点
研究の原点には、「世界に飛び出したい」という強い思いがありました。
きっかけは、3つ上の先輩の存在。その背中に憧れ、「自分も世界で挑戦したい」と思ったことが、今の探究活動へとつながったといいます。
高校生という限られた時間の中で、自分の「好き」を深め続ける。その積み重ねが、今回の世界的な受賞という結果につながりました。
研究の面白さを次の世代へ
今回の表敬訪問では、秋元市長にこれまでの研究内容や国際大会での経験を報告。世界の舞台で得た学びや手応えを伝えるとともに、今後について「研究の楽しさや面白さを伝えていきたい」と語りました。
自分が感じた探究の魅力を、次の世代へつないでいきたい――。
その言葉からは、研究者としてだけでなく、一人の先輩としての思いも感じられます。
札幌から世界へ。そして世界で得た学びを、また札幌へ還元していく。
栗林さんの挑戦は、これからも多くの人に夢と希望を届けてくれそうです。


