札幌青年会議所の未来人材育成委員会が主催する「SDGsアカデミー」は、これまでの2回の講演・ディスカッションを踏まえ、8月6日(金)、松崎ビルに清田高校・大通高校の生徒12名が集まりました。
ここからは、いよいよ「SDGs啓発に関する動画」の発案・作成です。
参加生徒たちは、2グループに分かれ、リーダーの生徒を中心に、それぞれのテーマに基づいた動画のイメージを膨らませ、「絵コンテ」の制作に取り組みました。
まず、SDGsの17目標から、Aチームの6人は、3「すべての人に健康と福祉を」、Bチームの6人は、6「安全な水とトイレを世界中に」をそれぞれテーマに選びました。
動画は市民向けを想定し、3分ほどの長さの中に、どのようにテーマを盛り込み、表現するか、どのように展開するのがより確かな啓発となるのか、それぞれ議論は白熱しました。
Aチームは、「テーマに関して日本の実情はどうなっているのか」「新型コロナウィルスなどの感染症に対して、手洗いの重要性をナレーションを入れて表現」「ランニングなどをしている様子・運動の重要性を表現」「健康を見直そう」という5コマの絵コンテがほぼ固まり、8月中に、豊平川河川敷に集まって、ランニング風景などを実際に撮影するという一致をみました。
Bチームは特に「安全な水」にターゲットを絞り、一杯の水の価値が世界の人たちそれぞれ違うことを表現する動画をめざすことになりました。参加生徒の中には、イギリス・マダガスカル・エチオピア・台湾など国籍の異なる多くの友達を持つメンバーがおり、高校生の視点で考えようということになりました。
「日本の高校生が感じる『幸せ』と国籍の異なる高校生が感じる『幸せ』の違い」をリアルに語ってもらい、それと「一杯の水の価値」をつなげていくような動画をめざすことになり、メンバーが意見を交わしながら絵コンテが描かれました。
今後は、A・Bチームそれぞれ8月中に、札幌市内での動画撮影(第4回・第5回アカデミーに相当)を進め、9月3日(金)、松崎ビルで第6回アカデミーを開き、それぞれの進捗状況を確認するとともに、リメイクTシャツの作成にとりかかります。
SDGsアカデミーとは・・・ 「若者に地域社会の課題を通して、持続可能な社会実現への行動を喚起して欲しい」いう想いの下、全7回のアカデミー受講から、地域が抱える社会課題を通してSDGsを理解し、高校生の柔軟な発想基に、広く市民に持続可能な社会実現の行動喚起を促す事業です。